フィリピンの恵まれない児童に学校を! 給食を! 教育こそ貧困の連鎖を断ち切る力になる

ボランティアの声2012年

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K.Kさん People In Philippines

CIMG0523フィリピンで過ごした18日間は非常に充実したものであり、また、様々なことを考えさせられるものでした。18日間を通して最も印象的であったのは、ホストファミリーの並々ならぬ愛情でした。初日から家族のように優しく接してもらい、時には勝手に遠くへ遊びに行って怒られることもありました。しかし、僕にとっては優しさだけでなく、この怒られたことが家族の一員として認識されている実感を持つことになりました。夜は家族みんなでDVDを見たり、恋バナをしたりもしました。また、ホストファミリーだけでなく、現地の全ての人々が僕を以前から知り合いだったかのようにフランクに接してくれました。中でも、子供たちと遊ぶ時間は非常に楽しく、作業の疲れを癒してくれました。今の日本ではなかなか見ることのできないぐらい元気で無邪気な子供たちで、子供たちの本来あるべき姿を見たような気がしました。日々の作業は疲労がピークに達して辛い時もありましたが、その分だけ充実感や達成感を得ることができました。僕は日本にいた時、団体行動をあまり好まず、冷めた部分がありましたが、学校建設の作業は自分でも驚くぐらい熱くなって頑張ることができました。これだけ頑張ることができたのは、同じ志を持つ仲間、支えてくれた現地の人々のおかげだと強く感じました。
フィリピンでの18日間を通して、日本のような便利で何でも機械的な先進国は小さな幸せを忘れがちになってしまうのではないかと考えさせられました。フィリピンは日本人にとって確かに様々な不便が生じる国かもしれませんが、そこにかけがえのない小さな幸せ、人との密接な繋がり、またその重要性を感じることができました。僕は海外に住んでいた経験があり、様々な外国人と接してきましたが、フィリピン以上にフレンドリーで、人々の温もりを感じた国はありませんでした。学校建設のボランティアとして素晴らしい経験ができたと共に、今の日本ではなかなか感じることのできない大切なものを身に染みて感じることができた18日間でした。

K.Tさん 2012年度RASAに参加して

今回RASAに参加させていただいて学ばせてもらったことはたくさんあります。フィリピンで経験したたくさんのことの中でも、私の中で一番大きかったのはホームステイの経験です。今年RASAでフィリピンにいったのは、私にとってはじめての海外経験でした。ただでさえ初の海外なのに二週間以上もホームステイするということでフィリピンに行く前からホストファミリーとうまくやっていけるかな、英語でちゃんとコミュニケーションとれるかなと、とても不安に思っていました。実際に行ってみると、思った以上に暖かく迎えてもらえました。私は最初、緊張してたのと不安に思ってたのもあって、全然自分からしゃべれず、ホストファミリーから話しかけてもらうばかりでした。今考えるとホストファミリーからしたら私が話さないことでとても困ったと思います。でも、ずっと根気強く話しかけてくれてくれたおかげでホームステイが半分過ぎたころになると自然と自分から話せるようになりました。気がつくと遠慮もほとんどしないようになり、本当に自然に笑えるようになりました。今まで海外でホームステイした先輩方から、ホームステイするとホストファミリーとすごく仲良くなって本当に家族のように思うようになるという話をよく聞きましたが、人見知りの私はそんな風にはなれないかもしれないと正直思っていました。でもフィリピンの家を離れるときそんなつもりないのに泣けてきて、先輩たちの言っていた意味がそこでやっとわかりました。ホームステイでの経験は私を大きく成長させたと思うし、自分の中で一生残る経験になりました。また、現地での子どもたちとの交流やスモーキーマウンテンに行ったことも全部本当にいい経験になったと思います。また行きたい!!!!!!!!!!!!

S.Nさん 『幸せの尺度』

私はフィリピンに行って、ほんの少しかもしれないですが自分が変われた気がします。RASA-japanに参加して、当たり前だと思っていた些細な事でも幸せを感じられるようになったし、実はそれは些細な事ではなくて大きな幸せの一部になっているということに気が付きました。そして、その幸せの一部に気づくことで大きな幸せを感じられるのです。 最初、私たち日本人がフィリピンで生活するのはとても大変でした。環境は正に日本と対称的であったし、言葉、食事、慣習などはもちろん違います。そんな中、小学校の建設のお手伝いのボランティアをするというのは精神的にも体力的にも辛いものがありました。でも、RASAの仲間たち、ホストファミリー、マザーローラの方々と支えあいながら、というか支えられて過ごしていくうちになんだか楽しさの方が勝っていました。もちろん、慣れるまではお腹を下したり、言語の壁があったりで混乱することもありましたが、その今までには経験したことのないものが逆にいい刺激になって楽しいものに変わっていったのだと思います。
フィリピンの人たちと過ごしていると自分は日本でとても幸せに過ごしていたのだな、贅沢者だったのだなとつくづく感じられました。フィリピンの人たちはみんないつも笑顔で、フレンドリーで、私たち知らない異国人に親切に話しかけてくれたりして、私たちは素晴らしい人々と環境に身を置けていたのだと思いました。その国や地域の環境というのはそこに住む人たちで決まるものなのではないかと感じました。このようなところで過ごしていると、日本ではあんな贅沢をしていたのにそれでも満足していない自分は悲しいなと思いました。フィリピンの人たちは自分たちの環境を受け入れそこからどれだけ満足いく精神生活ができるか常に向上心を持っているのではないでしょうか。だから私も日本に生まれたからには毎日にありがたみを感じ、一日笑顔で精一杯生きていこうと決めました。
ボランティアに行かせてもらって、勉強になることばかりでした。フィリピンで過ごしていく中で、少しずつ成長できたのではないかと思います。しかし一方で、自分の無力さも感じました。もちろん、子供たちの笑顔に励まされながら学校建設の手伝いをしていると私は僅かながら力になれているのではないかと思いましたが、やはり僅かな力です。だからこそ、私たちはその僅かな力を大きなものにするため、この体験を他の人たちに伝え知らせて広めなければなりません。私たちはその役目を担ったのだと思っています。
そして、私を家族同然に思ってくれたホストファミリーと過ごした思い出は一生の宝物になりました。またフィリピンに行って出来上がった校舎を見たいし、そこで勉強をしている子供たちの笑顔を眺めたいです。本当に参加してよかったし、得るものが多くて幸せでした。私たちにこんな素晴らしい体験をくださった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

K.Nさん RASAに参加して

今まで海外には行ったことがあったけれど家族旅行としてのものだけであって、同年代だけれど全く知らない人たちの中に混ざってボランティアに行くという体験はしたことがありませんでした。そのため、3回開かれたRASA会ではボランティアについて私とは全く違う考えを持った人や体験をしている人の話を聞き、今までになかった選択肢が増えました。
実際にフィリピンに行ってみて、日本との違いにとても驚きました。トイレは便座がないものであったりお風呂が水しか出ないシャワーだったり、建設現場の足場のもろさ、使う道具など日本がいかに裕福かがホームステイによってさらに実感できました。そして料理に関してはとてもおいしいものをホストマザーがつくってくれたけれど最初の1週間はずっと腹痛に悩みました。そして一日約5食で一食一食私にとってはとても多い量を普通に食べきるホストファミリーにとても驚きました。しかしとてもやさしく親切にしてもらい、楽しく過ごすことができました。
休日にはモールに連れて行ってもらったり仕事の帰りには友達や親戚のパーティに参加したりホストマザーの親戚のお葬式に行ったり、フィリピンのたくさんの文化に触れることができたと思います。
モールでは日本では考えられない安さでいろいろなものが売られていて驚きました。パーティはとても豪華で1歳と7歳は特に豪華に行うらしく、ときには借金までして行うこともあると聞き日本では考えられない文化だなと感じました。ホストマザーの親戚のお葬式はトライシケルで1時間ほど行った亡くなった方の家で親戚中が集まるというものでただでさえ知らない地なのにさらにどこかわからないところに行き、知らない外国人に囲まれ、唯一日本に帰りたいと思った瞬間でしたが、英語を話せるというホストマザーの叔母と話しているうちに緊張が解けてきて家に戻るのが寂しくなるほどでした。
そしてもうひとつ驚いたのは音楽に関することです。どんな人でも音楽を好きでいて音楽がかかると踊ってしまうほどで、私が知っている人は皆家でカラオケができる状態にありました。モールでもカラオケのセットを売っている店があり、店員さんがずっと歌っているようなユニークな光景がみられました。
フィリピンで大変だと思うことはたくさんあったけれど、一番大変だったのはホストマザーの孫との交流でした。まだ英語が話せなかったので会話ができずはじめは全くなついてくれませんでしたが、折り紙や絵本でがんばって交流して、その子の兄の通訳で会話をできるようにまでなりました。さまざまな体験を17日間という中ですることができこれからもどんどんボランティアをしたり、海外へ行き異国の文化に触れていきたいと感じました。

K.Nさん RASAでの活動を通じて

私がRASAに参加した理由は、主に2つあります。1つ目は、RASAに去年参加した友達から「幸せについて考えるきっかけになる」ということを聞いたからです。私は、元から「幸せとは何か?」ということにとても感心がありました。大学のゼミでも幸福度についての研究をしています。そのため、フィリピンでの生活を通して幸せについて自分なりの答えを出し、またそれを普段の生活やゼミでの研究に活かしたいと考えていました。2つ目の理由は、日本とはまったく違う環境に身を置くことによって、自分が見たことがない景色や触れたことのない文化、現地の人の価値観に触れて、自分の視野を広げたいと考えたからです。以上2つの点からRASAに参加することを決めました。そしてこの2つの目的を達成するために私は自分の中でルールを決めました。1つは現地の人とできるだけ触れ合って、たくさんの話をすること。そしてもう1つは、何に対しても積極的に取り組み、楽しむことです。そのルールを守り、生活していたことで私は、「幸せとは何か?」という問いに対して答えを出すことができました。フィリピンは決して裕福な国ではないのにも関わらずいつも笑顔で、幸せそうなのは、フィリピンの人の人間性にあると感じました。そのことをホストファザーと話した所、一つのことを教えてもらいました。それは「フィリピンの人は、家族や近所の人、友達を大切にする。もし自分の周りの人が困っていたら絶対みんなで助ける。」ということです。実際ホストファザーは周りの人を大切にしていました。そしてそんな彼の周りにいる人はみんな幸せそうに笑っていました。その話を聞き、また生活を通して幸せの答えを出すことができました。それは「周りの人を大切にする。そして自分が大切に思う人に大切にしてもらう。」ということです。他にも幸せに必要なものはあります。しかしこれがないと幸せにはなれないと感じました。
そしてもう1つフィリピンでの生活を通して感じたことは、「ボランティアとは何か?」ということです。私たちが現地で行っていた建設作業は、誰でもできる作業で、しかも私たちは必要以上の休憩をとっていました。そんな中で現地の人々やワーカーの役に立てたのかと考えると、必ずしもそうだとは言えないでしょう。それにもかかわらずフィリピンの方たちは「ありがとう」と言ってくれました。フィリピンの人たちは見ず知らずの日本人の私たちに優しくしてくれて、子供たちはすごくなついてくれて、ホストファミリーはとても大切にしてくれました。フィリピンの人たちと関わっていく中でたくさんの愛情を感じ、新しい価値観、考え方を教えてもらいました。私は自分が働いた分よりもはるかに大きなものをもらったと思います。しかし「ボランティア」という言葉は、発展している国に住んでいる人が、発展していない国を助けるというような明らかな上から目線の言葉に感じてしまいます。しかし発展している国が上の立場なのではないはずです。経済的なものでは決して人の優越は測れません。フィリピンの人はみな笑顔で幸せそうで、それだけで明らかに日本より優れている国、素晴らしい国ではないかと感じます。私はフィリピンでの活動を通じて、ボランティアというのは、手伝わせて頂いている、自分が知らない何かを教えてもらっていると思うことが大切なことなのではないかと感じました。その気持ちを持ち続けることができれば、本当のボランティア活動ができると思います。

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