フィリピンの恵まれない児童に学校を! 給食を! 教育こそ貧困の連鎖を断ち切る力になる

ボランティアの声2012年

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RASAで学んだこと S.Tさん

CIMG0167今回、初めてRASAに参加させて頂いて本当によかったと思います。フィリピンを訪れるのも、ボランティアをするのも初めてで、現地に着くまで不安でいっぱいでした。予定より遅れて到着したにも関わらず、たくさんの出迎えで驚きました。飛行機やバスでの疲れが一気に吹っ飛びました。子どもたちのダンスで始まり、職員の方、各ホストファミリーの紹介などがありました。私のホストファミリーは五人家族で、ホストファザー、マザー、シスター2人、ブラザー1人でした。家に行って全員と対面し、恥ずかしそうに子どもたちも挨拶をしてくれました。ファザーが日本で3年間働いていたと知り、その話を日本語でしてくれました。私も現地に慣れていないと気遣って日本語でいっぱい話してくれてとても嬉しかったです。頻繁にモールや近所へ連れて行ってくれたり、ファザーの実家に美希ちゃんがいて、みんなでバレーをしたり、バースデーバーティもしたり、人生初めてバロットを発狂しながら食べたり(笑)作業が始まり、慣れない肉体労働で毎日ヘトヘトでした。けれど、子どもたちがフェンス越しに手を振ってくれるなど、お昼にはマザー手作りのお弁当もあり、また同じ2班の皆を含めてRASAのメンバーがいたから大変な作業も乗り切ることができました。作業は2週間であっという間でしたが楽しみながらできました。徐々に完成してく学校を見ながら、自分たちで作ったんだ!という実感と達成感でいっぱいでした。フィリピンの人たちはみんな温かくて、いつもきらきらの笑顔でいてくれました。近所の人たちとも仲が良く、次の日には話が筒抜けでした(笑)また日本ではあり得ないことも沢山ありました。子どもたちも日に日に懐いてくれて、作業場まで迎えにきてくれることもありました。近所の子どもたちも集まって手遊びも教えてもらいました。また私も日本の遊びや、折り紙などを教えてあげたりしました。帰国するときも、みんな涙ボロボロで、本当の家族のように思ってくれて、フィリピンでは家族を大切に想っていることがごく当たり前でした。日本ではあまり言葉に出さないけど、言葉で伝えるということの大切さを知りました。フィリピンの人の温かさを身にもって体験しました。そして、日本とフィリピンには物価の差と衛生面の違いがあります。また、私たちが日常暮らしている中で「幸せ」と感じるのは、フィリピンの人たちが感じることと少し違うと思います。反省会で話し合ったときにも出ましたが、これはとても大事なことだと思います。当たり前のことを当たり前と思い毎日を過ごすのと、一つ一つのことに感謝して一日を過ごすのでは全然違います。作業を含めてフィリピンで過ごした18日間の思い出を忘れず、これからの生活に生かしていきたいと思います。

言葉が通じなくても・・・ C.Nさん

大学二年の夏。暇な日々を過ごすより、何かをしたいと思っていた。何か私にできること・・・。そんなとき、去年友達が海外ボランティアに行ったのを思い出した。これだ!限られた世界で生きている自分の狭さを抜け出したい、人の役に立てることがしたい、と思ったからだった。

ネットで調べてたくさんあった中で、このボランティアに決めたのは、私は何より建築が好きで、使いたいと思っている子供たちのために、学校をつくるというボランティア内容に、すごく興味を持ったからだった。(学校をつくる過程を見て学ぶこともできるし、そこの地域に深くかかわることができる!と)建ててほしいと思う人に対して、私がそのお手伝いができるだけでわくわくした。

英語ができない私が、初めて日本を出た。友達も同じ」大学の人も」いない。不安もいっぱいあったが、なにより新しいことへのわくわく感がつよかった。もちろん日本以外の街を見たのは、初めてだった。ぼこぼこの路面の上を、バス酔いしながら現地に行き、周りをきょろきょろしながら見ていたら、見たことのない壁が、家と言えない家が、たくさん・・・。西洋建築を勉強することも多かったため、目に飛び込んだ光景に驚きを隠せなかった。

平日の昼間が、建設のお手伝いだった。私たちが行ったときには、木組みの柱ができていた。勉強して知っていたより、細い木のような気がした・・・。筋かいや根太etc普段学べない現場のことをたくさん知ることが出来た。主な仕事は、ペンキ塗や砂利運び、コンクリートのバケツリレー・・・初めて見た、土台作りだった。(建物ってこんな風に建てられているんだ)しかし、シャベルで穴を掘ると、出てくるものはやたらとゴミだった。ブリックを運んでいても、持っただけで崩れる。現地のワーカーは、素手で作業し、足元はサンダル。こんなことがありえていいのか。ただただ目の前の現実がうけとめられなかった。

そんな印象と反対に、現地の子供たちは笑顔であふれていた。本当の家族のように迎えられ、私たちに感謝にあふれた歓迎だった。一番心にのこっているのは、ホストファザーとマザーと三人でモデルハウスを見学に行ったとき、留守番だと聞かされた子供たちが、泣きじゃくっていたこと。マザーは、「子供たちはみんなアテ(親しみを込めた姉という意味)が大好きなんだよ」と私に言った。たった二週間のホームステイだったのに、こんなに姉のように慕ってくれて本当に嬉しかった。英語のわからない下の子は、タガログ語で一生懸命、立って立って!僕を追いかけて!遊んで!そんなことをおそらく私に訴えていたのだろう。言葉はわからなくても、言いたいことは伝わった。いつのまにか生活にも慣れていたし、帰りたくなくなった。そのくらいこの子たちと遊んでいると、楽しくて、いつもにこにこした笑顔に癒された。

アテちひろ~!近所の子供たちが、私のことを呼ぶ声が今でも忘れられない。このボランティアに参加して与える物より子供達から、現地から得た物のほうが大きかった。このボランティアに参加出来てよかった。^^

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