フィリピンの恵まれない児童に学校を! 給食を! 教育こそ貧困の連鎖を断ち切る力になる

ボランティアの声2013年

  • HOME »
  • ボランティアの声2013年

H.Aさん フィリピンをふり返って

はじめに、ホストファミリーとフィリピンで関わった全ての人に感謝を。日本に帰ってきた今となっては夢のように楽しい時間でした。わたしがフィリピンで本当に恵まれていたのは、ホストファミリーでした。優しくて朗らかで、一緒にいると落ち着くママ、料理上手で家族思いなダディ。フィリピンに着いたときは、ホストファミリーはどんな人たちだろう?家は?英語でうまく喋れるだろうか?と不安が大きくて、ホストファミリーの家へ移動するまでの移動時間、民家以外の明かりのない道を眺めながら、これから二週間ここで暮らすのかと早くも日本が恋しくなりしました。そんな中、わたしの大きな助けとなってくれたのは子どもたちの存在でした。歳が一番近くて、良い話し相手になってくれたAngelo。長女でしっかり者で歌がとても上手なChrisalyn。礼儀正しくて、妹や弟たちの面倒見のよいChristine。少し内気だけど賢くて可愛いApril。やんちゃで人懐っこいChristopher。みんなでたくさん遊びました。フィリピンの手遊びや国歌を歌ってくれたこと、「Ate Haruka」とわたしを本当の姉のように慕ってくれたことをわたしは一生忘れません。またフィリピンに帰った時は、一緒に遊ぼうね。
フィリピンでのわたしの生活は初めて体験することばかりでした。ホームステイも初めてだったし、桶でのシャワーも、カラフルなケーキやパン、街中で多くの現地の人に声をかけてもらったこと、今では笑い話ですが、ムカデに刺されたことも。また、わたしを本当の娘や姉のように愛してくれたホストファミリーとの別れも。別れはとても悲しく寂しいものでしたが、わたしを一回りも二回りも大きく成長させてくれた気がします。フィリピンで過ごした18日間は、これからのわたしの人生にとって大きな財産となるでしょう。それほど良い体験をしました。もしこれからの人生の中でつらいことがあってもフィリピンでの体験や、ホストファミリーのことを思い出して、わたしは頑張ろうと思います。

K.Aさん はじめてのホームステイ

私にとって今回のヒィリピンでの思い出は、本当にかけがえのない大切なものです。そして、様々なことを考えさせられるものでありました。私がRASAに参加した理由は、ある一人の友人が私を誘ってくれたからでした。それまで私は大学在学中に海外にいってホームステイをするなどと、思ってもいませんでした。友人に誘われてから、ずっと行くかどうかを悩んでいましたが、大学在学中に様々なことを経験しておきたいという強い想いから、参加を決意しました。私は自身の英語力に自信があるわけでもなく、ホームステイはとても不安でした。私のホームステイ先の近所には他の日本人学生がいなく、その分多くの時間をホストファミリーと過ごしました。しかしこのおかげで、わたしはフィリピンの人たちとたくさん交流をすることができたのだと思います。フィリピン生活を通して強く感じたのは、当たり前のことではありますが、外国人も同じ人間なのだなということです。笑ったり、悲しんだり、真剣になったり、冗談を言ったりと、言葉の壁は確かにありましたが、十分にお互いを分かり合えることができました。この経験は、私にとってとても大きな自信になりました。現在私はホテルでアルバイトをしており、外国のお客さまと接する機会が多いで すが、フィリピンから帰ってきてから以降、外国のお客さまに接する際に、以前に感じていたようなためらいのような気持ちがなくなったのです。これは、フィリピンで、現地の人たちと心を通わすことができたということが大きな自信になっているからだと確信しています。ホストファミリーやほかのフィリピンの友人とコミュニケーションをとれたことは、私にとってとてもよい経験になりました。
もうひとつ、私が思ったことがあります。それはパソコンやスマートフォンのことです。フィリピンは、昔は日本もそうであったのでしょうが、親戚や地域のつながりが強く、人と人との関係をとても大事にしているように感じました。フィリピンの人は皆仲が良いという印象を受けたし、これは、当たり前のようで今の日本にはない、これからも残していかなければならないものすごく大切なものだと思いました。しかし、藤井さんもおっしゃったように、最近フィリピンでも子供たちまでもがスマートフォンやiPadを持つようになっていました。私もこれからこれらがフィリピンにおいてもっともっと普及し、人と人との交流が減ってしまうのではないかと、とても心配になりました。地域の強いつながり、親戚や地域の人との深い関係を、フィリピンは絶対に失ってほしくないなと感じました。
私にとって今回の海外ボランティアはすべてが新しく、刺激的で、本当にすばらしい経験でありました。わずか3週間弱であったが、もしかしてこの経験が将来の自分を少しでも変えることになるのかもしれないと思うくらいに、人生の中でも大きな経験であったと思います。最後に、今回の活動でお世話になったすべての人々に、心から感謝したいです。ありがとうございました。

R.Iさん 

現地に行って何かしてあげたい。自分がみんなを笑顔にしたい、そう思って活動に望みました。しかし実際にボランティアに参加してみると自分たちにできることは本当に微力で、逆にたくさんの笑顔、愛をいただいて自分がみんなから元気をもらった。フィリピンの人々は1に神。2に家族。3に自分と考えている。だから私たち日本人のことを本当の家族だと思って慕ってくれて、持て成してくれた。決して裕福だとは言えない。だけどそこに住む人々はみんな笑っていて幸せ。日本は裕福だけれどみんながみんな幸せでない。いつも携帯やパソコンの情報端末をいじり、1人で過ごす時間が多い。時間にいつも追われている。家族の時間も少ない。働き過ぎ。なぜか繕う。ありのままでいいはずなのに見栄を張る、地位を気にし、周りの目を気にする。謙虚でしたたかだときれいな言葉で言えるけれど、いつもどこか気を張っている。余計なもので溢れ、本当に大切なものが何なのか見失ってしまった。
人と人のつながり。目と目を合わせ、時間を共有すること。
例えば学校の先生の子供が熱を出したときに、その先生のクラスが休校となり授業がなくなる。昼食でもあったかいご飯を家族みんなで食べる。親戚同士で近くに住み、近くに住む人たちみんなが助け合い家族である。フィリピンの生活で私は驚いた。日本ではこんなことありえない。けれどこれは本来当たり前のことなのかもしれない。働くために生きるのではなく、生きるために働く。家族のために働く。2週間という短期間ではあったけど人と人とが通い、家族のような関係に本当になれる。ここで人と人とが生きていく中で1番大切なことに気づけた。フィリピンの人々はみんな「日本は裕福だ。私たちは十分なお金がない。」そう言うけれど本当の豊かさとは何か。お金でも資源でもない。たとえ貧しくても、たくさんの愛に溢れていればそれで充分。心の豊かさこそが本当の豊かさだと感じた。このことは決して忘れてはいけないし、色んな人に伝えていきたい。ここで過ごした18日間は日本にいたら気づくことのできなかったことに気づけ、本来の人が人らしくいられる場所が広がりここに身を置きたくなった。それと同時に日本の現状に危機感を覚え、このままではいけない。変えていかなければいけないと強く思いました。また将来私は世界中の子供たちの笑顔をずっと見ていたい。笑って生活する権利を世界中の人が持っていると思う。その手助けをしたい。何ができるかわからない。だからこそ自分から動く。

Y.Iさん RASA感想文

僕の今回のRASAの活動はボランティアやホームステイの活動を体験しましたが、それは沢山の巡り合わせがありました。私がこの活動に参加したのは、大学に入学しせっかく大学生なんだから何か新しいことがしたいと思っていたとき、一枚のビラにめぐり合ったことがきっかけでした。それは僕の心の中に思い描いていたものとぴったりと当てはまったのでしょうか、迷っているそぶりを見せながらも心の中では親に相談する前から行くと決めている自分がいました。物事をやろうと思うと途端に沢山の巡り会わせが生まれていきました。事前の研修会で沢山の他大学の学生さんにも出会いましたし、フィリピンがどういう所なのかいまいち分からなかったのでフィリピンフェスティバルやフィリピン留学説明会にも行ったりしました。RASAのスタッフやそれを支えている人たちに出会い、行く前から沢山の出会いがありました。始めてフィリピンに着いた初日、バスの窓から見た隣のトラックの運転手のクシャッとした笑顔は頭の中に強く残りました。自分はああやって笑えているのかな、と思いそこからというもの、見るものすべてが新鮮で、どれからも学ぶことや思い出に残ることがありました。フィリピンに行ってからは、現地の人、特にホストファミリーとの出会いが印象的で心に残っています。ホストファミリーとは本当に仲良くなり、帰るときに涙が止まらないほどでした。彼らは本当に親切で明るくて、彼らと過ごした時間はどれをとってもすばらしい思い出となりました。マジックを教えてもらったり雨の中バスケをしたりビリヤードをしたりとしたことはきりがなく、海で日焼け止めを塗らずに泳いでひどい日焼けをしたこと以外は、すべていい思い出となりました。ボランティアに参加することによって沢山の巡り会わせがあり、そのめぐり合わせは僕を豊かにしてくれたと思います。このボランティアをへて巡り会わせを意識するようになり、また多くの出会いをしてみようと思うようになり、自分の中の自分が大きく変わっていき、成長していったと感じます。あのすばらしいステイファミリーとの巡り合わせを大切にして、いつかまた遭えると信じて、これからも巡り合わせを信じていこうと思います。

S.Iさん フィリピンで学んだこと

私がフィリピンで学んだことは大きく分けて2つあります。1つ目は「人と人との繋がり」がいかに大切であるかということです。日本で生まれ育った私の中で隣近所に住んでいてもたまにしか会うことはないし、会っても挨拶をする程度というのが普通でした。しかし、フィリピンで約2週間のホームステイを体験して、フィリピンの「人と人との繋がり」を身をもって体験し、日本での近所との繋がりがとても薄いのだということに気づかされました。ホームステイをしている間、寝るとき以外常に誰かが私の周りにいて、遊んだり、いろいろ話をしたり、暇な時がありませんでした。ホストファミリーは家族の一員のように私を迎え入れてくれてくださり、また異国の地で、一人でホームステイをしていて自分の思っていることも満足に伝えることができない状況だったにもかかわらず、孤独を感じることがありませんでした。そして、フィリピンでは日本に比べて家族で過ごす時間が長かったです。みんなでそろって食事をしたり、テレビを見たり遊んだりというのがごく普通に行われていました。しかし、先進国と呼ばれる日本での生活を考えてみると朝ごはんは家族みんなバラバラで、夜ご飯も家族全員がそろうことはめったにありません。そして、家にいる間はパソコン、テレビなどが自分の部屋にあるため、部屋に籠ってしまい家族との関わりを自然に断ってしまっていたことに気づきました。現地では、ご飯はみんなで一緒に食べ、発展途上国のフィリピンの今の状況では、自分専用のパソコンや携帯電話などはなく、一人で部屋に籠ることはありません。このことから、技術や経済の発展は必ずしも人を幸せにするものでないのではないかという問題意識を持ちました。フィリピンが先進国になれば、私が現地で感じた「フィリピンの良さ」は失われ、今の日本のような状況になると思います。しかし、現地の人々は国の発展を望んでおりそれはごく普通の事だと私は思います。経済や技術が発展すれば、生活水準や利便性は向上すると思います。しかし、人と人との繋がりは薄くなってしまうかもしれません。このような考えから、人の幸せは一言では言い表すことはできないし、定義することも難しいと感じました。
2つ目に当たり前のことかもしれませんが、人との出会いを大切にし、そして今自分の周りにいる家族や友人など自分を支えてくれている人たちへの感謝の気持ちを忘れてはならないということです。今まで私と関わってくれた人たちがたくさんいるからこそ、今の自分があると思うしその出会いの一つ一つが程度の差こそあれ、私に影響を与えていると思います。このボランティアに参加することを家族が勧めてくれたから、ホストファミリーと出会うことができ、私にとって特別な素晴らしい時間を過ごすことができました。また、ホストファミリーが私のつたない英語を必死に理解しようとしてくれて、私にわかりやすいようにゆっくりと話したりしてくれたので、自分の考え方も変えることができたし強い意志を持つことができました。今まで、英語があまりできないから海外に行ってもあまり楽しめないのではないかと思っていましたが、自分が伝えようとすれば相手も理解しようと努力しようとしてくれるということが分かりました。そして、私は、英語が苦手でホストファミリーに迷惑をかけてしまったりしたこともたくさんあったので、苦手な英語の勉強をもっと頑張ろうと思いました。ホストファミリーともっとたくさん会話をできたらなと思うことも何度かありました。あんなに私の事をもてなしてくれたホストファミリーに私は感謝の気持ちをうまく伝えることができなくて、とても悔しかったです。やはりコミュニケーションをとるために言葉はとても大切なもので、ホストファミリーともっとたくさん会話をし、コミュニケーションをとるためにもっと知識をつけたいという思いが強くなりました。今回のボランティアで感じたこと学んだことをこれからの生活に生かしていきたいです。

PAGETOP
Copyright(c)2018 RASA Japan All Rights Reserved.