フィリピンの恵まれない児童に学校を! 給食を! 教育こそ貧困の連鎖を断ち切る力になる

ボランティアの声2013年

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S.Iさん フィリピンに住む方々から学んだこと

私はGalicia家族が大好きです。自慢の家族です。カンドン市の皆様にも感謝の気持ちでいっぱいです。学生としてボランティアに参加出来るラストチャンスで、参加でき本当に良かったです。もし、もう少し早くこのボランティアに出会っていたら、今の私とどう変わっていたのだろうかと思う時があります。それほど、たくさんの方々に出会い、体験し、これまでに思ったこともなかったことを考える機会を持ったからです。ボランティアを通じ、私が一番大切にしたいと思ったことは、感謝の気持ちです。まず、約2週間私を娘として受け入れてくださったGalicia家族の皆さん、本当にありがとうございました。“ate shoko”“daughter”と呼んでくれてありがとうございました。毎日おいしい料理を食べさせて頂き、リビングにテレビを移動してくれ、どうしたらいいのか困っていたゴミをそっと捨てておいてくれたり、忙しい中ネイルや買い物、ビーチ、噴水、教会に連れて行ってくれるなど、他にもたくさんの心遣いがありました。何より、家族みんなで過ごすリビングでの時間が楽しく幸せでした。私は単語でしか英語を話すことが出来ません。しかし、私に話しかけてくれ、一所懸命理解しようとしてくれました。また、日本語を聞いてきてくれて、帰国後Face bookで、「konbanha」と送ってきてくれました。嬉しかったです。リビングでGalicia家族と過ごしていて、「日本でこんなにゆっくり家族と過ごす時間があったかな。」と考えた時がありました。今回のボランティアは、妹と参加しました。妹とこんなにも一日の内の長い時間を一緒に過ごしたことは、物心ついた時以来ないのではと思うほどでした。
そして、ボランティアに参加出来たのは、日本に住む家族の理解と協力があったからこそです。家族にいつもしてもらっていることで、当たり前と思ってしまっていたことがいくつかありました。「ありがとう」という気持ちで、家族と過ごす大切な時間を過ごしたいです。さらに、Galicia家族と暮らしていて、家族間での役割を果たす責任感や、思いやりの気持ちから起こる行動、素直に嬉しいと表現する大切さも学びました。特に、家族の中の役割については、自分の日本での生活を改め、見習わなければならないと思うことばかりでした。自分中心で物事を考えてしまい、家族に迷惑をかけてしまうことがよくあります。そうではなく、皆はどうだろうかとうい視点を持ち、少しでも自分に出来ること探し、行動していきたいです。また、ボランティアに参加する前の私は、嬉しいことを素直に嬉しいと表現出来ていなかったように思います。子どもたちは、嬉しいとき、目を輝かせるように喜んでいました。その喜ぶ姿を見て、私はもっと嬉しくなりました。喜ぶ表情や笑顔は、周りにいる人々にも、喜びを分けてくれることを実感しました。このことは、今後の生活を送る上で忘れてはならないことであると思います。日本に帰国後、ボランティアの感想をたくさんの知り合いに話しました。家族のこと、学校建設、食べ物、世界遺産、スモーキーマウンテンなどです。私は、実際にフィリピンで体験してきたことや感想、考えたことを多くの方に知って欲しいです。この経験をボランティアに参加した者の間で、とどめておくのではなく、皆にも知ってもらうことでボランティアに参加した意味があると考えているからです。そして、経験した話が少しでも、誰かがボランティアに参加するなどのきっかけになり、何かの力になれたら嬉しいです。最後に、Galicia家族や近所に住む皆様、カンドン市の皆様、小学校で一緒に折り紙を折ったり話しかけてくれた皆、約2週間お世話になったRASAのメンバーの皆、本当にありがとうございました。

F.Uさん ふぃりぴん

私は最初、このRASAのボランティア活動に参加する気は全くありませんでした。しかし友達の影響で興味を持ち、いい経験になるだろうと軽い気持ちで参加を決意しました。その時の私のイメージはフィリピン=バナナであり、発展途上国であるということしか知りませんでした。しかし実際に訪れてホームステイをすることで、フィリピンの国柄や現状を知ることができ、すごく印象に残る経験をすることができました。
私のホームステイ先は決して裕福と呼べる家ではなく、シャワーやトイレも事前に聞いていた以上のものでした。時にはもう水がないからという理由で、大雨の中道端でシャワーを浴びることもありました。また、大雨の中をびしょ濡れになりながらバイクの後ろに乗り、現地の人に笑われたり、近所のゲイに気に入られたり、庭でホストファザーが笑顔でアヒルを殺していたり、近所の人に会うたびにフィリピン人っぽいと言われたりもしましたが、今では全部いい思い出です。他にも、明らかにみんなよりお弁当が質素だったなど、挙げればきりがないほど思い出が出てきます。その中でも、私がフィリピンに来て一番印象に残ったことは、人の温かさとコミュニティー間での繋がりの強さでした。慣れない環境で戸惑っている私に、ホストファミリーも近所の人達も常に親切に優しく接してくれました。ホストマザーは私のことを自分の息子だと言ってくれ、私たちは家族なのだから何も遠慮することはないとも言ってくれました。この言葉を聞いたとき私は本当に嬉しく、フィリピンの人々の愛情の深さを感じました。また、他にも日本にはない魅力も感じました。例えば、家同士の垣根のなさや家族への愛などです。フィリピンでは近所の人とすごく仲が良く、家の前には常に人が集まってみんなで話をしていました。テレビを見ているとどんどんと人が集まり、気付けば知らない人達に囲まれていることもありました。そのような近所間の仲の良さは今の日本ではなかなか見られず、フィリピンの良さなのだと感じました。またフィリピンの人は家族との時間をすごく大切にしていました。ある日、ホストマザーの「貧乏でごめんね。でも私は家族と一緒に居られれば幸せだから今のままで満足しているわ。」という言葉を聞き、すごく感動しました。「やばい、俺ん家めっちゃ貧乏なんだけど。」と笑いながら友達に言っていたことが少し申し訳なく感じました。日本では幸せ=お金持ちと考える人が多くいます。家族のために仕事を頑張るとは言いますが、それにより家族との時間をないがしろにしていることに矛盾を感じました。そのため、私はまず家族との時間を第一に考えられるような余裕を持った大人になりたいと感じました。
初めは軽い気持ちでこのRASAの活動に参加しましたが、本当に貴重な経験をすることができました。このような機会を作ってくださったスタッフのみなさん、RASAのメンバー、フィリピンの人達には本当に感謝しています。ありがとうございました。

S.Kさん フィリピンで得た宝物

私がRASAに参加しようと思ったのは、学校で行われた説明会をきっかけに私は今まで自分のためにすることばかりで貧しい人のためになにかしてきたことがないし人のために役立てるような手助けを少しでもしたいと思ったためです。フィリピンの生活は日本とかけ離れており、シャワーもなく温水も出ずトイレも水洗ではなく、そして私にとって大きな壁であった日本語が通じないということ。最初は不安でしかありませんでした。だが、そんな私のためにホストファミリーはシャワーの時にはお湯を与えてくれたり、一生懸命に私の英語を理解しようとしていつも笑顔で接してくれたり身の回りの生活の面倒もみてくれて想像していたほど生活に不自由はありませんでした。しかし、私は最後の最後で体調を崩してしまい入院することになりました。そんな時ホストファミリーの方がずっとつきっきりで私の面倒をみてくれました。ホストファミリーの愛情をみんなと違った形で実感するという貴重な経験もできることができたし、たくさんの人の愛情が感じられ感謝の気持ちでしかありませんでした。海外でこんな経験をすることなんて二度とないと思うし、こういった形でフィリピン人の心の温かさを肌で実感したことを一生忘れません。
また、スモーキーマウンテンを訪れた時に改めて日本はとても恵まれていることを実感できたし、貧しい人たちが山のようにいるということを目の当たりにしました。あの映像を目に焼き付け忘れてはいけないしこれからの生活で贅沢なんてできないと思えました。このような経験でフィリピンの現状について考えるきっかけになったと思います。そして私たちが見てきたそのものを多くの人に自分の目で見て日本との違いを感じて欲しいと思いました。フィリピンで約3週間過ごして、最後には3週間という期間はあっという間でとても楽しいものでした。学校を最後まで創り、見届けることが出来なかったことが心残りだが完成した学校へ少しでも多くの子供たちが通えたらいいとおもいます。そして、最後のお別れはとても悲しいものでずっと涙が止まりませんでした。今ではもう今すぐにでもホストファミリーに会いに行きたいくらいだいすきです。RASAに参加できたはとてもいいものになりました。これも参加できたのは家族の支え、支援もあったからでたくさんの人に感謝しなければなりません。そしてこの素晴らしい経験を多くの人に実感してもらいたいです。

M.Kさん RASA ―Philippines 2013/8/15/-2013/9/1―

RASAのフィリピンのボランティアに参加する前にカンボジアに観光として訪れ、日本以外の国を初めて見てきました。その時に、日本とは違う場所で子供たちのために自分にできる事をしてみたいなと思い、今回のボランティア活動に参加しました。フィリピンのボランティアを終えると自分にできる事をしたという達成感の気持ちはなく、反対に、たった18日間の滞在でしたがホストファミリーや学校の子供たちから学ぶ事ばかりでした。フィリピンに行く前まで“家族と過ごす時間を大切にする事”・“笑顔が絶えない事”は私にとって当たり前の事だと思っていました。でもフィリピンに行く前までは、家族は朝から夕方まで仕事をし、私は夕方から夜にかけてアルバイトをし、アルバイトがない日は友達と遊んだりしていたので家族と過ごす時間は大切と分かっていたけれど実際その時間は足りていませんでした。フィリピンでは毎日家族全員でお母さんがご飯を作るまで待ち、ご飯を全員で食べていました。毎日家族全員そろって料理を食べるのはとても久しぶりな事でした。夜ご飯を食べながら「おいしい?」「今日は何をしたの?」「明日も頑張ってね!」という会話をするのも本当に久しぶりだったので家族でいる時間がとても嬉しかったです。また、近所で集まって皆でお誕生日を祝ったり、記念日を祝ったりと親族や近所の付き合いがとても濃かったです。また、私はホストファミリーが日本人である外国人の私の事を受け入れて「家族だよ!」と出会った日からお別れの日まで言ってくれたり、私を親せきの人に紹介する時はいつも「私の娘よ!!」と堂々と笑顔で嬉しそうに言ってくれていたり、些細な事でもいつも心配してくれてまるで本当の娘のようにしてくれていたのがとても嬉しかったです。本当にありがとうございます!!
毎日心からの笑顔が絶えず、子供たちも純粋で何をしても笑顔で接してくれるので毎日癒されていました。幸せというのはお金があっても買う事はできなくて、日常の時間にあるのだと改めて気づかされました。貴重な体験を本当にありがとうございました!

Y.Kさん 宝物

私はボランティアに参加したメンバーの中で最も良いホストファミリーとともに生活できたと自信を持って言えます。それくらい私はホストファミリーのことが大好きだし感謝しています。決して裕福な家庭だったわけではありません。しかし家の中はいつも笑顔があふれていました。子供たちはまだ英語がほとんど話せないので会話でコミュニケーションをとることはほとんどできなかったけど、仲良くなるのに言葉など必要ありませんでした。シャボン玉や折り紙などをして一緒に遊んでいるうちにすぐに仲良くなり、本当の妹なのかと思うほどの親睦を深めました。帰国後1か月以上たった今でも、子供たちが私の携帯を使って自分たちを撮った写真や動画を見るとあのころのことを思い出し一人涙することがあるほどです。ホストのお父さん、お母さんは私の英語力が乏しいがためにうまく会話できないこともありましたが、積極的に話しかけてきてくれ、私のフィリピンでの生活が充実するように尽くしてくれました。帰国後もfacebookを通じて連絡をとってくれたりしてくれるホストファミリーは一生忘れることがない僕の第二の家族であり宝物です。
また、日本では隣に住んでいる人と挨拶さえしない、名前も知らないということがよくあります。しかしフィリピンでは町全体が家族のようでした。ある日、お父さんが「歌うか?」と聞いてきて「うん」と答えたら今まで何で2台もテレビあるのかな?と思っていたうちの1台がカラオケの機械で、急遽家の中でカラオケ大会が始まったことがありました。もちろん家の壁は防音ではないので外に音は漏れます。日本なら近所迷惑なことです。しかしフィリピンでは違いました。迷惑どころか近所の人たちもみな家に来て一緒に歌って踊って、まるでお祭りのようでした。ここまでボランティアのことに関して全く書いていませんが、私はボランティアをしに今回フィリピンへ行ったのにも関わらず、天候のせいなのかボランティアはあまりできず、むしろ現地の人々に助けてもらうことばかりでした。現地の人々は本当にあたたかくてフィリピンへ到着した次の日には日本に帰りたくないなと思うほどでした。もちろん、現地での生活は大変なことも数多くありました。トイレ、シャワーについては日本にいるときに聞いてはいたものの最初は戸惑いを隠せませんでした。食事も多くのメリエンダがあり、常にお腹がいっぱいという状態でした。しかしこれらの大変なことよりもはるかに大きな楽しみ、喜びをフィリピンは私に与えてくれました。
フィリピンは経済的には日本に劣っていますが、私はフィリピンの人々のほうが日本人よりも毎日を幸せに生きているのだと思います。日本人は常に時間に追われて生活しているのに対してフィリピンの人々はゆとりを持っているように感じます。日本は国民が時間のある限り働くことで国を豊かにしています。その一方で家族と過ごす時間や娯楽の時間は確実に少なくなっています。また、日本には当たり前のようにあるけどフィリピンにはあまりないものはたくさんあります。携帯電話、PC、娯楽施設…。しかしそれらは本当になければ生きていけないのでしょうか。私はそうは思いません。実際にフィリピンではなくても生きているからです。これらはあると便利です。しかし一方でこれらのせいで失われているものもあります。例えば携帯電話やPCなどのネットワーク環境が整っているせいで実際に会って話す機会は減っているのではないでしょうか。技術が発達して経済的に豊かになっていくことの裏側にはマイナスに部分もあるのだということをこのボランティアを通じて知りました。今回のボランティアで私は多くの宝を手に入れました。このボランティアを経験させてくれたRASAに本当に感謝しています。ありがとうございました。

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