F.Eさん すべての出会いにありがとう!!!
フィリピンでの18日間を言葉で表そうとするとなかなか難しいですが、この18日間でわたしは想像していたよりもはるかに沢山のことを学んで帰ってきました。いままで日本でしか生活したことのない私にとってはフィリピンでの生活は、毎日が初めて経験することだらけで刺激的でした。初めての海外の上、英語も喋れないのにホームステイ。ホストファミリーに会うまでは、不安と楽しみで胸がいっぱいでしたが、ホストファミリーに会って、その温かさと歓迎の心に本当に救われました。私のホストファミリーは大家族で、ママパパ達がいて、小さい子供や同じ年くらいの女の子もいたのでとてもにぎやかでした。暮らしは決して裕福ではないけれど、そこにはたくさんの幸せがありました。大きなテーブルを囲んで家族揃って食事をして、その後は小さい子供と遊んであげたり、部屋ではみんなでお話したり、そんな何気ない毎日に家族のいるありがたみや家族の温かさを感じることができました。休日は私たちを喜ばそうといろんなところに案内してくれました。英語が得意じゃないのでうまく伝わらないことも何回もありましたが、それでも一緒に笑ってただそばにいるだけでわたしは気持ちがつながっている気がしました。また家族だけでなく近くに住んでいる人達もみんながお互い家族のように信頼しあっていて困った時は助け合って生活していて日本ではそういった場面はあまり見ることができないので、その関係がすごく素敵だなと思いました。みんな私たちのことを本当の家族のように思い、いつもあたたかい目で見守ってくれていました。生活は日本と比べたら不便かもしれないけれど、不便だからといって幸せじゃないわけでなく、裕福な暮らしをしていないからこそ気づける人とのつながりの大切さやそこから見つける小さな幸せがありました。日本で普通に生活していたら、今も自分が幸せな環境で暮らしているなんて考えもしなかっただろうと思います。フィリピンでの生活が自分を見直す機会をくれました。日本では暇さえあれば携帯を触っていたけれど、ホームステイ先ではネットが使えなかったので家族とのんびりと過ごす時間が多くて、こういう時間の大切さって大きくなるにつれて忘れかけていたなって思いました。大切な人がそばにいてお互い思いやりながら笑顔でいられたら、お金があるなしに関係なく、それだけで幸せなんだなって感じました。それでも私たちは日本という裕福な国に生まれたのだから、自分が幸せな暮らしをしていることに感謝するべきですし、もっとたくさんの人がそのことに気づかなければいけないと思います。フィリピンでの一つ一つの出会いがわたしにとって意味のあるものだったと思います。一緒に笑いあった日々も、一緒に涙を流したことも一生忘れません。抱えきれないほどのたくさんの愛情をほんとうにありがとう。
A.Mさん フィリピンの方々の温かさにふれて
私は、8/15から9/1の18日間、海外ボランティアでフィリピンに行きました。大学入学前から海外ボランティアをすることと、ホームステイをすることが私の夢でした。学校でRASAの活動についての説明を聞き、ボランティアとホームステイの両方が叶う機会なんてなかなかないと思い、参加を決めました。
フィリピンの首都、マニラからカンドンまでバスで約8時間。カンドンに着いたのは夜中でした。にもかかわらず、フィリピンの方々は温かく迎えてくれました。日本の環境とは大きく違い、慣れないことも多々ありましたが、ホストファミリーの優しさ、学校の子どもたちの笑顔で徐々に慣れていきました。学校建設は平日の朝9時から夕方の4時まで。コンクリートの土台となる砂ふるい、作ったコンクリートをバケツリレーで運ぶなどのお手伝いをしました。日本の建設とは全く異なる方法で、驚きました。雨の日が多く、なかなか建設作業に携わることができなかったのが唯一の心残りです。私のホストファミリーはあまり英語を話さない家でした。家ではイロコス語が飛び交い、私とホストファミリーとの会話は、正直はじめはあまりありませんでした。言葉の違う人とコミュニケーションをとることは難しいと痛感しましたが、私のホストブラザーたちは、なんとか私に伝えようと、絵に描いて、体で表してくれたのです。私は、海外の人とコミュニケーションをとるのには語学力が必要だと考えていましたが、それが全てではないということを、6歳と9歳の幼いホストブラザーに教わりました。なにより嬉しかったことは、フィリピンでできた友達が日本に興味を持ってくれたことです。帰国してからもFacebookを使って連絡を取り合っていますが、「日本に行きたい」、「日本語を勉強したい」などと言ってくれます。私は、フィリピンの方々から与えてもらってばかりで、私は何をしにフィリピンに来たのだろうと考えさせられましたが、この言葉を聞いて私も彼らに何かを残すことができたのではないかと思いました。また、フィリピンに行って日本のいいところも改めて気づくことができました。日本の店員のおもてなし、街の美しさは格別で、電化製品や公共の場など、とても発展していると感じました。
このボランティアを通して、日本では味わえない「幸せ」を実感しました。というと、フィリピンの方々は常に家族、親戚の人たちと過ごしています。私たち日本人の側にも、ホストファミリーだけでなく、近所の人たちもいてくれました。彼らと笑いながらたわいもない会話をすることが心から楽しいと感じ、毎日が充実していました。日本でも、人とのコミュニケーションの時間、そして相手に伝えよう、相手の気持ちを読み取ろうという意識を大切にしていきたいです。このボランティアでお世話になった全ての方々へ…ありがとう(ARIGATOU)。
A.Mさん フィリピンの人々から感じたこと
この夏のフィリピンでの活動は、私がこれまでに経験した最も貴重な経験の一つです。参加しようと決めてRASAに申込書を送ってからはフィリピンへ行くことがただ楽しみでした。しかし、2週間一緒にすごすホストファミリーのことも全然知らないし、海外へ行くことも初めてで、出発の日が近づくにつれて少しずつ緊張や不安が増していきました。実際、カンドンに着いてホストファミリーと初めて対面した時は一番緊張していましたが、ホストマザーが握手をして何度も話しかけてくれたおかげで緊張もほぐれていきました。フィリピンへ行く前に現地がどのような感じか少しは聞いていましたが、正直、実際に家を見た時はとても驚きました。家の造りやトイレなど、私が想像していたものと大きく違ったからです。そのためフィリピンでの滞在に対してまた不安を感じたのですが、実際はものすごく楽しい2週間でした。
戸惑うことや慣れないことばかりの中であれだけ楽しく生活できたのは、ホストファミリーや現地の人々のおかげです。ホストファミリーは私に対してやさしくて、とても気を使ってくれました。特にお母さんは子供が焼きもちを焼くほど私をもてなしてくれました。そして、ホストファミリーの近所の人々も私のホストファミリーのように接してくれました。彼らは毎日おしゃべりをして、仲が良く、お互いのことをよく知っていて、一つの大きな家族のようでした。ご近所どうしのつながりが強くて、昔の日本のようだと感じました。日本と比べて、彼らの生活は経済的には貧しいですが、フィリピンには普段日本で見る以上の笑顔があり、みんな毎日とても楽しそうに見えました。彼らには家族のように頼れる仲間が身の回りにたくさんいます。私にも兄弟のように仲の良い友達はいますが、20年近く同じところに住んでいても、頼れる人は近所にはいません。日本では、家の周りで近所の人を見かけても挨拶すらしないようなこともありますが、私はフィリピンでのホームステイを経験してから、もっと自分の周りにいる人々との関係を大切にしようと思うようになりました。幸せとは、自分が誰かから愛されているとか必要とされていると感じられることであり、そのためには人と過ごす時間を大切にして周りの人と深く関わっていかなければならないと思うようになったからです。フェアウェルパーティーの時には皆が泣いていましたが、私は、誰か外国人が私の家にホームステイに来たとしてあそこまで泣けるだろうかと思いました。あの涙はそれだけ私たちのことを大切にしてくれて、本当の家族のように思ってくれていた証だと思います。とても感動しました。私も彼らのことを自分の第二の家族のように思っていますし、この関係は一生大切にしていきたいです。
そして、フィリピンで一緒に活動をしたRASAの仲間との間にも、普通の友達とはまた少し違った、強いつながりができました。特に、私のホストファミリーの近所にホームステイしていた仲間とは、よくみんなで集まって遊んだりご飯を食べたりして、とても仲良くなりました。私は、“お金をためてまたカンドンに行く”とホストファミリーと約束しましたが、RASAの仲間と一緒に行けたらいいなあと思っています。
Y.Mさん RASAフィリピンボランティアを経て
私は去年カナダに一ヶ月間、語学留学に行っており、このカナダ留学から、外国人のフレンドリーさ等、学ぶことはたくさんあった。しかしながら、さほど日本と生活レベルは変わらなかったことは確かである。よって、日本が世界から見て、どのくらいの生活レベルなのか、自国に居ては分からないことなので、今回、自国の日本よりレベルの低いところに行き、世界の、日本の生活レベルを知りたいと思い、参加した。このボランティアを通して、やはりフィリピンは日本より貧しく、生活レベルは低いと実感した。しかしながら、裕福ではなく、IT社会も発展していない、決して便利とはいえないフィリピンではあるが、それ自体は現地の彼らにとって、何の問題も感じさせていないのである。彼らにITなど必要ではないことを実感させられた。そう、私たち人間はIT社会など必要でないのである。ただ、人間が楽できるような便利な世の中にしようとIT社会を作り上げた。そのIT社会のせいで、子供は外で遊ぶことより、室内でゲームに夢中になってしまい、そのうちインターネットの住人となってしまうケースも多い。よって、コミュニケーションがうまく取れなくなり、この時間に追われた窮屈な時をすごしている中で、その流れに耐えられなくなり自殺してしまう人も増えてきてしまっているのではないだろうかとも考えられる。日本は経済的にも発展しており、裕福な暮らしができていることは確かである。しかしながら、生活を豊かにしたITにより、人としての心は荒んでいってしまうような気がしてならない。
今、本当の「幸せ」とはなんであるのか、改めて考える必要があると思う。フィリピンは決して豊かではないが、「幸せ」の度数があるのならば、それは日本に勝ると思う。家族みんなが一緒に食事をとり、TVをみたりする、このまったりと流れるこの時間こそが「幸せ」の第一歩であると思う。だからこそ、フィリピンの人たちは、おおらかであり、他国の私たちを本当の家族のように扱い、歓迎し、とても親切にしてくれた。そう、彼らには「余裕」があるのではないかと思う。私たち日本人は、IT社会に溺れてしまい、いつも時間に追われており、心に余裕がない。また、いつでも、どこでもインターネットとつながっており、家族とのつながりが薄れてしまっているような気がしてならない。せっかく、便利なITがたくさんあるのだから、もっと上手に、のめりこむことなく付き合っていくべきであると思います。
フィリピンの「人の温かさ」を学び、日本の「技術」を生かして、今より“幸せ”な暮らしができる世の中にすべきであると思う。
M.Mさん この夏の経験
私はこの夏ボランティアに参加して、多くの人と出会い、様々なことを体験することができました。このボランティアに参加したのは、私自身が建築を学んでいることから、実際に建築活動に携わってみたいということからでした。その土地ならではの建築というものを直で見て、またその一部としてでも自分もその作業を体験したかったのです。また現地の人々ととともに生活をし、日本との文化の違いなど現地で自分が行ってみないとわからないことを体験したいと思ったからでした。最初は慣れないことも多く、戸惑いや不安などもありました。しかし、ホストファミリーや周りの人に支えられ、助けてもらい、徐々になれ、その生活が当たり前のように過ごせるようになりました。毎日が楽しく、幸せな時でした。その中では、今までに経験した事がないこともたくさん体験しました。初めて目にするものや、初めて体験すること、全てが新鮮で、貴重なものでした。日本では経験できないようなことをたくさん経験できたように思います。またフィリピンで出会った人たちはみなさんいい人ばかりで、私たちに笑顔で、優しく、とても親切でした。私は彼らの素敵な笑顔がとても印象的でした。日本にはかけた何かを彼らは持っているように感じられました。短い18日と言う間で、彼らの笑顔に支えられ、救われたように思います。笑顔が溢れるその場で幸せを感じました。これらの人々がいたからこそわたしのボランティアの経験は有意義なものとなり、またかけがえのない思い出となりました。先生方が、この旅の前に”与えるよりも与えられるものが多い”と言っていたことが、本当に実感できました。ボランティアとして訪れたのにもかかわらず、助けられ、これほど大切な思い出を与えてくれたホストファミリー、出会った人々に感謝の気持ちでいっぱいです。この出会い、経験はいつまでも忘れず、そしてこれからの私の生きて行く上での糧になることであると思います。多くのことを感じました。多くのことを学びました。その学びの中では、英語力についても、自分はまだ不十分な英語力しか持ち合わせていないので、外国の方とコミュニケーションするためにも、またもっとこのボランティアで出会った人々たちとの会話を有意義なものにするためにも、もっと勉強していきたいと思いました。英語の大切さを知ったように思います。また建築というものに関しても、この夏フィリピンに行って様々なことを聞き、見、体験するによって、自分自身もっと建築というものを知り、その分野をもっと学び、将来役に立てるような人間になりたいと強く思いました。今後の将来の自分自身のためにも、貴重で大切な時間をこの夏過ごすことができました。この経験から、もっと将来社会に役に立つことのできる人間になるためにも、自分にはまだ足りないものが多くあること、まだまだたくさん学ぶべきものがあるように感じました。これから日々精進していきたいと思います。
本当に特別な時でした。いつかまたフィリピンで出会った人々に会える日が来ることを祈っています。