2月は、フィリピンの2021年度(2021年9月~)からの教育制度の大変革と教材モジュールを使用したITによる教育の導入で先生方の研修期間に加えて、国の祭日が増え、休校日が2週間続きました。
そのため、通常2週間毎の配付が、残念ながら1回のみとなりました。

配付が1回となった経緯を説明する新校長先生

今年度はできるだけ多くの児童を支援するため、学年度の授業日数で前後半に分け、先生方が支援対象児童の選択の見直しを行いました。
2月から後半の支援対象児童に入れ替り、対象児童140人中 126人(約90%)が入れ替わりました。

 

子どもたちは将来のため、働くためにも学ぶ必要があり、全校児童に小学校を卒業してほしいと強く願っています。
しかし、栄養失調児の中でも極貧のため食事が1日1回取れるかどうかの状態で、登校する気力体力、そして意欲を無くしている児童が多くいます。

サウスビルⅠ小学校のある地域は、都会から強制移住させられた人々が多く、収入は不安定で少ないため、貧困による飢餓で学校へ通える以前の状態です。
空腹のため集中力も欠け、授業についていけなくなり、体力の低下や意欲を失い、不登校となってしまいます。
そして、出席日数が足りず留年となり、そのまま退学してしまうのです。
フィリピンでは小学生での留年・自主退学が多く、歳の差が3歳以上ある同級生が何人もいます。

担任の先生が訪問して声をかけますが、家族も食べていくことで頭がいっぱいのため、家庭の協力は厳しいです。
食品配付の支援対象児童になったことで、配付食品を取りに登校して、食べて体力をつけ、学ぶことをあきらめずに継続してほしいと思います。

 

子どもの成長と学びには、やはり食べることが必須です。
これからも支援の継続に努めてまいりますので、ご支援をよろしくお願いいたします。

◆配付食品
2月1回目:2月27日
・米 5㎏
・卵 10個
・粉ミルク 8袋
・缶詰 5缶(イワシとトマト、ビーフローフ、ミートローフ、コンビーフ、トマト煮込シチュー)
・インスタントラーメン 1袋
※粉ミルク…33g/袋(200mlの牛乳相当)

◆2月送金額  約23万円
 食品購入額 約16.5万円+準備費用 約2.2万円
※配付予定回数が2回から1回に減少したため、残金 4.3万円は4月配付分に繰越する