出頭期間 4月7日(日)~14日(日)

まず、カブヤオ市教育省に伺い、昨年12月にRASA-Japanの活動に対して
表彰していただいた賞状を受け取り、2名のスーパーバイザー(統括責任者)と職員の方々と面談しました。

 

その際、給食支援活動の対象児童数をさらに増やしてほしいと強く要望されました。
しかし、サウスビル小学校では空いた教室がなく、廊下を延長して何とか
作った狭い細長いスペースで、5年生、6年生を50人ずつ、合計100人を1時間の
給食時間を30分ずつに分けて提供しています。

現在の場所と時間ではこれが限界で、増やすことは残念ながらできません。
今後の活動の課題です。

次にサウスビル小学校で、例年年度初め(フィリピンの学校年度 6月~翌年3月)に実施しています、新年度の給食支援活動(Feeding Program)契約内容を新任校長、コーディネーターと話し合いました。
学校側の安易な予算の立て方と消耗品の無駄が多いことを指摘し、
その削減分を要望のあった、調理作業担当スタッフの人件費アップ(物価上昇のため)に充てることとしました。

これらを統合した契約書を昨年度と同じ予算額でRASAから提示し、帰国後、両者合意で契約しました。

さらに、8月実施予定のStudy Tour の活動に学校側の協力、ホームステイ先の
ホスト選定等を依頼し、打ち合わせをしました。

また、かねてよりRASAから依頼をしていた、給食支援児童の家庭状況調査を行いました。
コーディネーターと先生の案内を得て、住宅が建て込んでいる地域を何度も
道を尋ねながら向かいました。
4、5月は学校が春休みのため給食がなく、一日一食食べるのがやっとという
児童が多いと聞きましたので、食品をお土産に持って訪問しました。

1件目の児童は、両膝下が目のやり場のないほど、ひどい皮膚炎にかかっていました。
父親は都会に仕事に出て、母親が手作業で稼ぐ僅かな収入しかない状況でした。

2件目は、ここが人の住む家かと思われる空間。壁がなく、どこかから持ってきたシートが
吊るされ、壁代わりとなっていました。
家に電気が来ていないため真っ暗で、湿っぽい臭い。
両親が都会に働きに出ているため、子ども4人で親の帰宅を待ち、食べ物がないため
近所の人の差し入れで何とか食にありつけている状態でした。
児童を抱きかかえてみると、あまりの軽さと細さに驚かざるを得ませんでした。

3件目の児童は、仕事に出かけている母親の代わりに家事や幼い弟の面倒を
見ている毎日を過ごしていました。

春休みの2ヶ月間が何とかならないものかと学校とも話し合いをしましたが、
答えは出ませんでした。

給食支援活動では、対象児童のBMI(体位)を毎月末に学校から報告を受けています。
開始の6月は100人全員が「激やせ」ですが、年度末3月には「普通」になるほど
体位が向上します。
日本とフィリピンのBMI数値基準はかなり差があり、フィリピン基準のBMIで測定しているため、
日本と比べ「普通」といっても低い現状です。
昨年、5年生の支援開始3月の平均体重は、19.2㎏。日本の5歳児平均体重です。
10ヶ月の給食支援効果もあって平均7㎏増えますが、それでも日本の小学3年生の
平均体重です。
そして、春休みの2ヶ月間で体重が減ってしまう児童が多数います。

貧しい家庭では、台所に冷蔵庫、調理器具、食材がありません。
親が料理をせず、小銭を渡し、簡素な外食や食品を買う習慣が根付いています。
母親を対象に「食育」をStudy Tour の際に実施できないか交渉しましたが、
文化、習慣、言葉、金銭的な面からまだまだ難しいという結果になりました。

 

今回、RASAの給食支援の必要性を痛感する、出張訪問となりました。