フィリピンの恵まれない児童に学校を! 給食を! 教育こそ貧困の連鎖を断ち切る力になる

ボランティアの声2020年

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2020年2月2日~19日
  学校建設に参加したボランティアの声です


―5つのテーマについて考える―

①フィリピンで「人の幸せ」についてどう考えましたか?また、どのように感じましたか?

・笑顔が絶えず楽しく生活を送ること。お金が無くても楽しく生きる姿を見て、素晴らしいと思った。
・自分自身で決めるもの。「日本人はお金持ちでいいな」と言われたが、楽しく暮らす姿の方が幸せそう。
・家族の絆が固く、お祝い事に集まって楽しそうだった。人の幸せに家族の存在が大きく関わっている。
・家族の成長や近所の人たちとの交わりが何よりも幸せなのではないかと思った。
・日本では気付かなかった、家族と一緒に過ごす時間を大切にする、幸せに繋がるライフスタイル。
・人の幸せは自分の幸せでもある。ホストの日常生活に愛をたくさん感じた。
・フィリピンで多くの幸せを感じた。日常こそが一番の幸せと身に染みて感じ、自然と涙が出てきた。
・ものがあることより、家族や友達と一緒に笑い合えることが本当の幸せだと感じた。
・大人も子どもも助け合いながら、笑顔で一日一日を大切に過ごすこと。
・子どもが集まり、自由に遊べる環境。日本では子供の数も少なく、騒ぐと怒られ、遊ぶ時に気を使う。
・物で満たされる「幸せ」ではなく、人とのつながりがもたらす「幸せ」の方が大切である。
・お金があれば、生活は豊かになるかもしれないけれど、幸せはお金では絶対に買えないと思った。
・知らないということは幸せにもなり、その幸せは「知る幸せ」には及ばない。
・自分の置かれた環境がどうあろうと人は幸せを見つけ、どれだけ満たされても不幸は感じるもの。
・幸せに基準や普通なんてものはない。人それぞれの幸せのあり方がある。
・帰る場所があり、何事もなく過ごせる日々が、幸せだと思う。
・心の温かさ。
・ブラカンとマニラの地域間で、幸せに大きな溝があると感じた。


②フィリピンと日本多くの違いを感じたことと思います。フィリピンにあったけれど日本にないこと(もの)、
日本にあったけれどフィリピンにないこと(もの)とは、何でしょうか?
そして、あなたが生きていくうえで「大切なもの」とはどのようなものだと思いますか?

『フィリピンにあったけれど、日本にないもの』
・人とのつながりの強さ(皆、家族)家での静かな時間
・相手を気遣う、頻繁な連絡家での静かな時間
・温かみのあるコミュニケーション
・早寝早起きの生活習慣
・賑やかな環境
・ジープニー
・心の広さ
・社交的で明るい性格
・地域全体のつながりと助け合い
・子どもをみんなで育てる地域環境
・ゆったりとした時の流れ
・家族愛

『日本にあったけれど、フィリピンにないもの』
・学ぶ環境
・娯楽の幅広さ
・窮屈な世間体や常識
・便利なもの、様々な物資
・整った生活環境
・自家用車
・トイレ、トイレットペーパー、浴槽、衛生
・経済力、お金
・商売っ気
・人と人との距離感
・時間に追われた生活
・家での静かな時間

『大切なもの』
・レッテルや噂、周りの環境等に流されず、物事を見て判断する力。
・健康的な生活習慣や人との関りで助け合い、楽しさを共有すること。身近な環境衛生に心掛ける。
・自分の価値観を押し付けずに理解し合い、尊重し合うこと。
・居場所。自分らしく生きていける場所が大切であると考える。
・生きていくには要るものもあるが、本当に豊かな生活を送るには「人のつながり」が最も大切である。
・人と関わり、人の温かみに触れるだけで、心が豊かになる。
・人を思いやる気持ち。助け合い。
・心配されているということは、とても愛されていることだと思った。
・相談できる人がいつも近くにいるという関係を築けること。
・どんな人に対しても積極的に話しかけ、明るく振る舞う姿勢。
・今の私たちは、コミュニケーションを大切にすべきだと思った。
・コミュニケーションを図ることで、生み出されるなにかがあるのではないかと考えた。


③現在の日本は、便利で不自由のない豊かな生活環境です。しかし、自殺をする人が毎年3万人もいます。
「本当の豊かさ」について、どう思いますか?

・心の豊かさが大切。人を見る力がなく、外側だけ取り繕っていくうちに中身を見失ってしまうのでは?
・心が満たされているかどうか。
・心の余裕。仕事や要望を成し遂げることは大切だが、ゆったりとした心の余裕を持つことが必要だ。
・自分の居場所がある。ありのままの自分を受け入れてくれる場所や信じることができる人がいる。
・周りの環境だけでなく、自らの心の安定も含めた豊かさが本当の豊かさだと思う。
・外枠を固められず、のびのびと過ごせること。
・人々の助け合い。人々がより助け合うことで悩みが減り、自殺者数が減少するのではないかと考える。
・お金ではなく、人。人間関係で悩むけれど、人生が豊かになるのは人間のコミュニケーションだ。
・愛情をもって接すること、コミュニケーション。悩みを打ち明けられる人がいることはとても大きい。
・無償の愛。フィリピンは不便でも、いろんな人に愛されたから楽しく生活できた。
・心の豊かさが全てに繋がる。そのために自分を理解し、自分に最も合った行動がとれる人になりたい。
・「お金では買えないものがある」ということが、本当の豊かさではないかと思う。
・物やお金で豊かになっても、人とのつながりが薄くなり、心が冷たくなっては豊かな国とは言えない。
・幸せそうに見えても実は不幸な人がいるように、一つの視点からは考えることのできないものだ。
・WHOの健康の定義、精神定・肉体的・社会的に健やかなことが本当の豊かさに含まれるのだと思う。
・自殺者数が多いから豊かではないと言い切れるものでもないと思う。自殺をする彼らにとって日本は窮屈なのでしょう。
私は自殺をするならフィリピンに行けと言いたいです。


④発展途上国では「絶対的貧困」、先進国では「相対的貧困」が多く、ともに貧富間の格差が広がっている現状です。
国連の2015年「持続可能な発展」の提唱の第一は、貧困の撲滅です。
あなたはこの解決方法として、国や個人でどんなことをしたらいいと考えますか?

・資本主義では相対的貧困は仕方がなく、どうにもならないと思う。まず、絶対的貧困を無くすべき。
・貧困撲滅のために、教育を充実することが必要だ。教育を十分に受けることができなければ、大人になっても貧困から抜け出せなくなってしまう。
・絶対的貧困にはボランティア活動や支援、相対的貧困には日本ではブラック企業を無くす取組が必要。
・無駄を無くし、一人一人が環境問題や貧富の差について考え、行動するだけで変わってくるだろう。
・まず、多くの人に貧困国の現状を知ってもらうことが大切だと思う。
・その国の特徴を活かせるようなことができればよいと思う。

『国がすると良いと思うこと』
・教育分野の取り組み促進。学校無償化。
・高所得者の納税額を上げ、義務教育や給食制度、奨学金制度を進めていく努力。
・平等に食料を分配できるシステムを作り、買い占めを防ぐ。
・政治家の給料を減らし、貧困者に経済支援をする。貧困者に仕事を与え、平等の立場にする。
・出身、学歴などにとらわれずに雇用し、最低賃金を見直す等、各家庭の収入の安定化ができると良い。
・事実をしっかり国民に伝え、知ってもらうこと。貧困現状やその格差等。
・インフラ整備などを中心とした公共投資を貧困者の多い町などに積極的に行う。
・経済発展。
・発展途上国は先進国の協力をもっと仰ぐべき。
・国境関係なく、お互い助け合う関係づくり。
・教育環境の向上(専門的知識など)と環境整備と公衆衛生(フィリピン)

『個人がすると良いと思うこと』
・募金活動やボランティアに参加する。
・実用的なものの寄付。
・フェアトレードのものを購入する。
・食品ロスを減らす努力。
・貧困について学ぶ。
・貧困地域の状況について知る。そして多くの人に知ってもらう。
・今回の活動のように、実際に自分の目で見て体験すること。
・相対的貧困に興味を持ってもらえるような活動をしたい。
・差別をしない。困った人には手を差し出す。
・少しでも困っている人たちを助けようという気持ちを一人一人が持つこと。
・絶対的貧困にはSNSで発展途上国を取り上げる人をフォローするなど、情報を広げる。
・相対的貧困には選挙に行く。デモに参加する。
・貧困の問題は様々な事象が複雑に絡み合っている。教育、保健の視点に注目して、支援グループに関心を持つことが大切だと思う。


⑤フィリピンでのホームステイで、家族や人々の交流、生き方を見てきたことと思います。
その経験から、人は何を大切に生きていると思いましたか?
あなたは、何を大切に生きていきたいですか?

・毎日楽しく生きること。日々の暮らしの小さな幸せも大切にして、自分なりに楽しく生きていきたい。
・おもてなしの心。「おもてなしの心」と「助け合いの精神」を大切に生きていきたい。
・人とのつながり。家族や近所の人、フィリピンで仲良くなった子どもたちとずっと交流を続けたい。
・自分にとっての幸せと周りの人にとっての幸せ。幸せを大切に生きていきたい。
・優しさを大切にして、人に対して温かく、思いやりを忘れずに接していきたい。
・ありのままの姿を認める心の広さと行動力が素晴らしい。人を受け止め、助け合いを大切にしたい。
・今生きていることに感謝して、笑顔を大切、1日1日を前向きに楽しく生きていくこと。
・人は日々学ぶことを糧に生きていると思った。私を家族として接してくれた2週間は人生で一番充実していた。人との出会いをもっと大切にしたい。
・家族を大切に生きている。家族が揃う時間があまりないけれど、その時間と家族の絆を大切にしたい。
・家族、友人を大切にして、皆が笑顔でいられる生活を大切に生きていきたい。
・ホストが「お金より家族がたくさんいる方が楽しい。愛があれば問題ないよ。」と言っていたのが印象的だった。私も愛を大切に生きていきたい。
・未来が見えないフィリピンの人々は未来をしっかりと見るために、今日を大切に生きています。
・今日一日をどうやってより良いものにするかを考えて生きる大切さを学んだ。目的、目標を持った暮らしをすることを大切にしたい。
・新型コロナ感染で思い知らされたように、明日も当たり前に何不自由なく生活できるという考えを改めて、
当たり前のことができなくなるかもしれないという気持ちを常に持ちながら生きていきたい。


The End

 

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