フィリピンの恵まれない児童に学校を! 給食を! 教育こそ貧困の連鎖を断ち切る力になる

ボランティアの声2018年 (スタディツアー)

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2018年9月2日~9日
  第3回 Study Tourに参加したボランティアの声です


Y.E.さん
「salamat」

 私はフィリピンに留学した経験はあったがホームステイをしたことがなかったため、文化の違い驚かされることは多かった。
 例えばお風呂は桶から冷水をすくって浴びることであったりゴキブリがでかかったりである。私は正直その文化の違いが楽しくてしょうがなかった。日本にいたら絶対経験できないことだからである。
 フィリピンの環境は日本よりも良いとは言えない。だがフィリピンの人はとっても温かかった。近所の人が遊びに来たり、親戚が来たり家はいつも賑やかでフレンドリーな人達ばかりで楽しかった。
 特にホストファミリーはいつも私のことを気にかけてくれて第2の家族といえるほど大好きになった。
 今回のfeeding programを通して、貧しくても笑顔を絶やさず毎日楽しく生きている子供達の姿に感銘を受けた。生活が苦しい現状にただ悲観的になることもできる。だがフィリピンの子供達は違った。自分自身の環境に関係なく、結局自分がどう行動するのかが大事だと思った。
 この子達の幸せのために私は何ができるのだろうと思った。貧富の差が大きい問題は簡単に解決できる問題ではない。そのためすぐに大きなことはできないかもしれないが、まずは身近なことから人のためになることをしたいと思った。そのため今外国人に日本語を教えるボランティアを行っている。
 feeding programの中でやらなければならないことは多くてとても大変だったが、他のボランティアの子達とも仲良くなれ、自分のやりたいこともわかりとてもよい経験になった。Salamat!


Y.Y.さん 

 半年ぶりのフィリピンは前回とうって変わって湿り気を帯びた気候だった。小さなバン2台で行ったカブヤオ地区はバンが通れるぎりぎりの道幅で反対側からトライシクルが来る度にひやひやした。
 それくらい田舎な地域で行ったフィーディングプログラムは、改めて自分たちが恵まれた環境で過ごしていることを再認識させられた。現地の子供たちは全体的に小さく高校生くらいの男の子でさえも私と身長が変わらないくらいだった。栄養が足りない、実際ホームステイした家の食事メニューでも感じさせられた。給食ボランティアで作る食事の方は野菜が多く種類も豊富だった。同じメニューでも家で作られる食事は一種類の野菜だけ。きっと栄養に無頓着なだけかもしれない。それでも健康に生きるために栄養の授業を受けてくれた子たちには食事に興味をもってほしいなと思った。給食を食べてもらった子供たちはみんな思っていたよりも細く切ない気持ちになった。その子たちが笑顔で給食を食べてくれて、外では元気よく遊んでいる姿は忘れられないし、食べ物のありがたみをわかっているけどより感謝しなければならないと感じた。
 今回フィーディングプログラムをボランティアとして参加したが私は本当に役にたったのだろうか。私は現地の方から人としての明るさや優しさ、いろんなものを与えてもらった。いつも笑顔が絶えない家族のもとでお世話になって、元気いっぱいでゆかいな近所の子がいて、楽しくてあたたかなラサのみんなと忠子さんと1週間活動できてよかった。感謝!!!


M.A.さん
「フィリピンで得たもの」

 私にとって8日間のフィリピン生活は、これまでの人生において最も刺激を受け数多くのことを学びました。
 ボランディア活動やホームステイの経験がなく、英語が通じるのか食べ物は合うか不安や緊張でいっぱいの中日本を飛び立ちました。無事空港に到着しサウスビル小学校に向かう車から見える高層ビル、しかしその反対側には今にも壊れそうな家、ストリートチルドレン。私は言葉を失い、ただただ現実を受け入れるのに必死でした。そしてさらに驚いたのはトイレです。ある程度想像はしていたものの、バケツで水をすくって流す手動式。初めてホームステイ先で使ったとき落ち着かず、改めて日本での暮らしが何不自由なくやれていたことを実感しました。
 フィリピン生活2日目からは給食作り、日本語授業を主にメインで行いました。給食支援を受けている小学5、6年生の子ども達は本当に体が小さく細く、毎日十分にご飯が食べられていないことを物語っていました。食べたくても食べられない環境。それでも絶えず笑顔で私たちと接し、サインを求めてきたり、日本語の授業を楽しんでくれたりしました。こんな嬉しいことは、日本では味わうことができないと思うと同時に悲しくなりました。生まれた場所、環境が違うだけでこんなにも差があるのだと。またフィリピンの人たちは困っている人がいたら助けてあげる優しさ、温かさがあり、本当の豊かさとは何か、考えるきっかけになりました。もちろんお金があることも必要だと思うけれど、それ以上に人の愛はもっと大切だと思いました。
 私のホストファミリーの家は門をくぐり抜けた住宅地の一角にあり、どちらかといえば日本のような生活でした。子供たちはよく携帯でゲームや動画を見ていて、私が日本にいるときと同じ状態でした。ですが私がフィリピンに来て携帯をほとんど使わなくなって思ったことがあります。それは携帯を見ている時間があるならば、少しでも多く家族とのコミュニケーションを取ることが大事だということです。普段の生活において何気ないことかもしれないけれど、私たちにとって忘れかけていたことを気づかせてくれました。5日間のホームステイの中で最終日に、ホストマザーと一緒に作った朝ごはんが一番楽しかった思い出です。
 私は今回ボランディア活動、ホームステイを通して、自分がいかに贅沢な暮らしをしてきたのか思い知らされました。当たり前のことが当たり前にできることに感謝し、これからの人生を精一杯生きていこうと思います。また、日本で体験できない文化や環境を知ることができ、視野が広がり自分自身の成長に繋がったと思います。私はボランティアの一員として参加しましたが、現地の方やボランティアメンバー、たくさんの方に支えられて貴重な経験をすることができました。みんなに感謝の気持ちでいっぱいです。
 ありがとうございました。


M.K.さん
「初めてのフィリピン」

私は大学で食の大切さについて学んでいます。食べることは生きていく上で欠かすことができませんが、様々な理由から世界中には栄養不足の状態の人が多くいることを知りました。もっと世界の食状況を理解し、困っている人の役に立ちたいと思い参加しました。参加してみて、食べる=生きるという意味を肌で感じることができました。
 給食活動では、食文化や食環境の違い、給食の重要性を感じました。子どもたちは給食をものすごいスピードで食べはじめ、マサラップやおいしいを言いながら、どの子も幸せそうで目がキラキラしているのが印象的でした。1人1人のバックグラウンドまでは分からないけれど、5、6年生にしては体が細く小柄な子が多いように思いました。きっとお腹を空かしてこの給食を楽しみにしていた子どもたちばかりだったと思います。学校での給食が子どもたちの体を支えていると思うと、RASAの給食支援活動は大きな影響を与えていると思います。そのようなとても素晴らしい活動に関わることができ良かったです。給食活動の他にも清掃活動や日本語授業など様々な活動ができて、充実した活動となりました。
 ホームステイは、私にとって人生初の経験であったので楽しみ半分不安もありました。始めは衝撃を受けるできごとばかりでしたが、何もかもが新鮮でどんどん慣れていく自分はフィリピンでの生活を楽しめるようになっていました。特にトイレとシャワーなどの衛生面、トライシクルやジープニーなどの交通。冷たい水を思い切って体に欠ける勇気やちゃんと流れるかどうかドキドキ感、排気ガスの匂い、ぶつかるんじゃないのかというヒヤヒヤ感は今でも忘れられません。ここでしかできない異文化を理解し体験できたことは貴重な経験でした。私たち日本人は便利で豊かな生活に慣れてしまっているけれど、改めて自分がどれだけ恵まれた環境の中で何不自由なく生活できているのか考える機会になり、もっと感謝して生きなければと思うようになりました。私はこの1週間、“今を生きている”と実感しながら生活していたように思います。
 子どもたちとの関わりについては、フィリピンの子どもたちは元気いっぱいで人懐っこくて可愛らしかったです。子どもの笑顔は私たちを元気にしてくれるすごいパワーがあると感じました。
 ボランティアは1週間とあっという間でしたが、違う大学、違う学年の仲間とお話してメンバー全員と仲良くなることができました。全員で作り上げたTTダンスはとても楽しくて気持ち良かったです。盛り上がってもらえて頑張った甲斐がありました。また、このメンバーでフィリピントークをしたいです。
 私にとってこの給食支援活動は、ボランティアだけでなく自分自身を振り返ると同時に自分の知らなかった世界を知ることができました。そして、生きるとは・幸せとは何かという深い部分も考えることができました。私はフィリピンについてほとんど何も知らなかったけれど、今ではフィリピンが大好きです。一生忘れることのない大切な思い出です。参加して本当に良かったです。ありがとうございました。


S.R.さん
「海外ボランティアを経験して」

 ゼミの先輩が進めてくださりこのRASA-Japanのことを知りました。学科的に調理をするというボランティアに惹かれ、いい経験だろうと思い海外ボランティアに参加することを決めました。定員割れやらでいろいろありましたが縁あって参加させていただきました。
 はじめは日本との違いや言葉が通じないという不安で1週間やっていけるかなと思いましたが現地の方々のおかげで1週間楽しく過ごさせていただきました。
 このフィリピンボランティアを経験して学んだことが2つあります。
 1つ目は現地の人々のやさしさです。これは日本人にはないものかなと思います。いちばんやさしい地域だなと感じたのは子供は日本のように両親が育てるものではなく地域が育てるというのを知った時です。
 今回行った地域は都市部から離れていたため両親が共働きかつ1日帰ってこないというのも珍しくないというのもありますがこの考えは現地の人独自の考えだろうなと思いました。
 2つ目は日本人の忙しさです。現地は時計がないと言っても過言ではありません。あっても壊れています。授業も決まった時間に行っていないようで現地の時間の感覚はゆったりしていました。日本のようにきちきちしておらずのんびりと過ごす1週間は日本では経験できない貴重な経験だなと感じました。
 この1週間は私はかけがいのない仲間と二度と経験できない貴重な経験をさせていただきました。この経験を大切にしていきたいとおもいます。


N.Y.さん

 2017年度の学校建設ボランティアに引き続き、2度目のフィリピンだった。今回のボランティアの参加動機としてはいくつかあったが、個人的には以前のホストファミリーに再会することが最大の目的であった。前回の訪問から約1年半たったのにも関わらず、定期的に連絡をくれるホストファミリーや良くしてもらったフィリピン人にどうしても会いたくなったからだ。しかし、再び新しいホストファミリーを作ることには少し抵抗があった。また、夏の活動の大変さを聞いていたため、自分がこなせるのかも不安だった。
 そんな不安の中参加した私であったが、学校で待っていてくれた新しいホストマザーを見つけた瞬間抱きついてしまった。ホストファミリーの家に着いた後、以前のホストファミリーと連絡をとらせてもらい無事再会することができた。日が暮れていたのにも関わらず、自転車を50分もこいで会いに来てくれた。嬉しかった。そのあと、今回のホストファミリーに御礼を言ったところ、「きっと楽しい時間を過ごしたんだね。Yに出会えて嬉しい気持ちが分かったから、協力してあげたいと思った。絶対に会わせてあげたいと思った。」と言ってくれた。素直に幸せだと感じた。不安なんて一切なくなった。初日にして最大の目的をやり遂げてしまったわけだが、その分行く前までに掲げていた目標よりも、より充実したものになったと思う。
 現地では予定通りにいかないことも多々あったが、臨機応変にみんなと協力し合い、やり遂げていくやりがいを肌で感じることができた。ボランティアをする側として参加したが、フィリピンからたくさんのことを学んだ。
 初めての給食支援、美味しい美味しいと言って食べてくれる子どもたちの笑顔。率先して後片付けを手伝ってくれる子供達。日本語の授業、きらっきらした目で一生懸命に学ぶ姿。毎日、家に来てくれて一緒に遊んでくれた子供達。いつも私のことを気にかけてくれたホストファミリーのみんな。眠たそうなのに、私が寝るというまでずっと遊びや話に付き合ってくれた。一番はしゃいでいたのは間違いなく私だった。とても充実していた。
 そして、今回も日本人の学生メンバーとはほぼ初対面の状態からのスタートであったが、日本に帰ってくる頃にはとても大切な存在になっていることに気付く。
 たくさんの出会いをありがとうございました。やっぱりRASA大好きです。
 最後ですが、忠子さん、いつも私たちのことを気にかけて下さり、ありがとうございました。おかげで、安全に楽しい時間を過ごすことができました。
 今回とってもいい経験ができました!ここでの経験は一生の宝物です!Salamat!!!


O.Y.さん
「第二の故郷」

 帰りたい。もう無理かもしれない。
 これが、初日に抱いた感情だった。ホストファミリーは私を温かく迎えてくれたが、自分が思っていた以上に言語の壁が大きく、上手く思っていることを伝えられなかったからだ。そして、日本とはほとんど異なる環境が私の前に広がっていた。ネットやテレビなどで事前に情報を調べてきたつもりだったが、いざ自分で現地に行ってみると、これから始まる生活を考えると正直前向きな気持ちを持てないでいた。
 そんな私であったが、なぜ、フィリピンが「第二の故郷」と今では思うようになったのか。その理由は、おそらくフィリピンに人達の人柄だと思う。初日には抱くことがなかったこの感情、自分でも本当に不思議だ。
 フィリピンの小学校の子供たち。想像以上に私たちを歓迎してくれて、本当に驚いた。子供たちのあの笑顔は、今でも忘れられない。純粋で心から溢れる笑顔で、一緒にいるだけで私も幸せな気分になれた。しかし、朝食を食べられずに学校に来ている子供が多くいる現実。給食支援を受けている子供たちの中には、家でお腹を空かせて待つ兄弟のために内緒で持ち帰って、食べさせている子もいるという。この話を聞いたとき、あの子供たちの笑顔からは、まだ正直信じられない気持ちでいた。幸せって何なのだろう、心からそう思った。日本語の授業など、いろいろな場面で子供たちと関わることができて、本当に楽しく充実した毎日を送ることが出来た。
 上手く伝えられない私の英語を、最後まで聞いてくれて理解してくれたホストファミリー。始めは戸惑ったけれど、言葉が違っても自分が伝えようと努力すれば、思いは伝わることを学んだ。たくさん一緒に遊んではしゃいで、「おねえちゃん」って私のことを読んで接してくれて、私は新しい家族ができたと感じている。今でも動画を送ってくれたり、メッセージをくれたりと繋がっていられることが何よりもうれしい。日本に帰った瞬間フィリピンの家のホームシックになった。
 事前の集まりの際、一緒にフィリピンへ行く子達の動機を聞いて、こんな私が行ってよいのだろうかと考えたことを今でも鮮明に覚えている。しかし今はrasaに参加して本当に良かったと思う。何事も挑戦することの大切さを身に染みて感じた。


I.M.さん

 私は夏の給食ボランティアに参加させてもらいました。なぜ参加したのかというと大学生活の中で先生に何か残るものをやりなさいと言われ、長い夏休み暇に過ごすくらいならなにか為になることをやりたいと思い参加させてもらいました。国際ボランティアを選んだのはインパクトがあるなと思ったからです。私はこのようにしっかりとした理由はなく“暇だから参加しよ~”という軽いノリでした。ですが実際参加して沢山のことを学ぶことができました。学校も学部も違う人たちが集まって1つのことを成し遂げるということに私はとても感動しました。様々な人たちと関わることができ、私自身大きく成長することができました。フィリピンの人達はとても暖かく、穏やかな人ばかりで貧困で困っているようには見えませんでした。けど給食を配った際に栄養剤を飲んでいる姿を見たり痩せた体を見ると貧困問題を目の当たりにした気分でした。そんな中でも子供たちは明るく元気で逆に私が元気をもらいました。そんな活気あるフィリピンの子供たちと遊ぶのはとても楽しく、日本にいたら味わえない充実感を体験しました。それはきっとフィリピンの国民性なんだろうなと思いました。フィリピンにはフィリピンのいい所や逆に日本のいい所にも気づく事ができました。今回RASAのボランティアに参加できてとてもよかったと思っています。このような貴重な経験ができたことを私は一生忘れない。そして機会があればまた参加したいと思っています。


N.Y.さん
「フィリピンで学んだこと」

 僕は、フィリピンでの給食・授業などといったボランディア活動や現地に住んでいる家族の家にホームステイするといった経験をさせてもらって、今まで知らなかった文化や価値観を学ぶことができ、また学校の生徒や先生、ホームステイの家族、ご近所の人たちの「笑顔」や「優しさ」に人として一番大事なものが何かというのを改めて気づかされた。
 まず、今回参加した理由は、フィリピンという国はどういう国なんだろう、行ったことないし面白そうという大きな好奇心と誰かのために何かをやって貢献したいという小さい正義感だった。そして、実際行ってみて感じたことは、まず貧富の差があるということ、そして何かを食べたいと思っても満足できるほど食べることができない子供たちがたくさんいるということ。僕は小さい頃、親から「好き嫌いするな。世界には食べられない人たちもいるんだから」と言われ、最初は親に怒られないように全部食べていたが、今思うと本当にそういう人たちがいると知り、日頃から当たり前のように朝昼晩食べていることに感謝しないといけないし、また、これからはいろんな人たちに助けられた自分たちが未来ある食べ盛りの子供たちを助ける番だと思う。
~ありがとう~
最後に、フィリピンで会ったいろんな人もそうやけど、やっぱ一番はばあちゃんや皆のおかげで一人前の人間に少し近づいた気がします。自分は何も考えず、行動するタイプなのですごくいろんなところでいろんな人に迷惑かけたけど、怒りもせず、サポートしてくれた皆じゃなかったら自分は死んでたかもしれないし、太平洋を泳いで日本に帰ってたかもしれません。ホントにありがとう。


W.K.さん
「感謝」

 私は、フィリピンに行くのは2回目でした。私は以前、フィリピンに行った時も感じましたが、フィリピン人はとにかく親切で優しいと思っています。世界的にはなぜか日本人は親切というイメージはありますが、これに私は疑問しか感じません。日本人はホームステイで一緒に住む外国人が日本語を話すことが出来なくても、笑顔で接してくれるだろうか、私は日本人にはそんなことはできないと思います。私は英語でコミュニケーションは得意ではありませんでした。しかし、ホストファミリーは温かく接してくれました。部屋は暑くないか、夜はちゃんと寝ることができているかなど毎朝、心配してくれました。私は、ホストファミリーの家での生活は何一つ不満がなかったため、とても満足しているので心配してくれてありがとうと伝えたかったのですが、私の英語力で感謝の気持ちはthank youやI appreciate your hospitalityなどありきたりな言葉しか考えることができず、もどかしさをとても感じました。もっともっと感謝の言葉を伝えたいので、もっと勉強しなくてはならないなと思いました。
 学校でのボランティアを終えてホストファミリーの家に帰ると、たくさんの子供達と毎日遊んでいました。学校が終わったら年齢関係なく大勢の近所の子供が遊ぶというのは、日本では見ない光景だなと思いました。フィリピンの子供達とフィリピンのゲームをしたり、ダンスの練習をしたり、水風船で遊んだり、二度とできない体験だったなと感じています。あんなにたくさん走り回ったのはいつぶりだろうかと思いました。子供達だけでなく、フィリピン人全体に言えることですが、人見知りなど全くしないことがすごいなと思いました。誰とでも仲良くなれて、見習いたいと感じました。
 毎日が二度と経験できないような「宝物」のような経験ばかりでした。私はこの活動に参加して本当によかったなと感じました。私は生きていく上で、人との出会いを大切にしたいと考えています。今回の体験を通してフィリピン人との出会いだけではなく、一緒に行った日本人の仲間も大切にしたいと考えています。お互いに初めて会う人ばかりで、フィリピンに馴染むだけでなく、日本人同士が馴染めるかどうかも課題でした。しかし、フィリピンに着く前に、行きの飛行機だけで仲良くなることができたのでよかったです。ダンスの練習や日本語授業などチームワークもとてもよかったと思います。私はフィリピン人も大好きですが、RASAのメンバーも本当に大好きです。メンバーとの出会いも含めて「宝物」です。ありがとうございました。


U.K.さん

 私にとって今回の給食支援ボランティアへの参加が初めての海外渡航だった。私もまさか初めての海外がフィリピンだとは考えたこともなかった。しかも、フィリピンの首都マニラなのだが貧困層の人々が住む地域だとは…私は今回のボランティアに申し込む前にNPO法人RASA-Japanの理事を務めていらっしゃる藤井さんに直接会ってお話を伺った際に「日本にいたら想像もできない所だよ」と聞いていたのである程度覚悟をして申し込んだのだがそんな覚悟もフィリピンの空港に着いた瞬間から粉々に崩れた。まず空気が黄色く濁り不思議なにおいがするのだ。空港の外では警備員が大きな銃を持って巡回し、その隣にはガリガリに痩せた野良犬が道路を横行していた。その時点で大きなカルチャーショックを受けていた。
 今回の一番の目的であるFeeding Programの現場である小学校に行く道中に今回一番の衝撃をうけた。空港周辺では大きな高層ビルが立ち並び、巨大カジノが存在を主張し、道路には高級車が猛スピードで走り経済の豊かさを示していたが、少し郊外に出ると数えきれないほどの電線が絡まりあいながら住宅街の上を縦横無尽走っているのだ。しかも、民家も決して人が住めるようなしっかりとした造りではなく、今にも倒壊してもおかしくはない日本ではぼろ小屋と呼んでもおかしくはないと感じた。さらに、私のホームステイ先のお宅では結構シビアな生活を送っていた。コンクリートが剥き出しな壁、炊事場も清潔とは言えず、お風呂とトイレは桶に溜めた水から汲み取り全て済ますのだ。それは、その地域で生活を送っている全員がそうではなく少し離れたところに住む人々は自家用車を持ち、豪邸とも呼べるような家で生活を送っていた。同じ地域でさえこんなにも貧富の差が激しいことに驚きを隠せなかった。しかし、暮らしは貧しいが心はとても温かった。フィリピンの言語の1つであるタガログ語が話せるわけでもなく、かといって英語も出来ずに戸惑っている私に簡単でゆっくりと話してくれ、ジェスチャーでも表現してくれるなど私に孤独感を与えないようにしてくれました。一週間、家族のように接してくれたホストファミリーには感謝をしてもしきれません。食べるものが少ないなら少ない中、みんなで分け合おうとする精神には感服しました。昔の日本もこうだったと考えると経済は豊かになったが心は貧しくなったのだなと改めて考えさせられました。
 今回の研修で私は一つの食卓をみんなで囲みワイワイしながら囲みながら食べることができる幸せ、豊かな日本に生まれ両親のもとに生まれることができたことに感謝しながらこれから過ごしていきたいと思った。


B.M.さん
「行ってよかった!フィリピン」

 フィリピンに行く前、私は英語が苦手で、1人でホームステイすることや、英語で授業を行うことへとても不安を感じていた。着いてから車で移動していると、空港周辺は栄えていたが、ストリートチルドレンや貧しい集落が見えた時、貧富の差を感じた。
 ホストファミリーの家に着くと、家族だけではなく家族の親戚まで挨拶に来てくれた。みんなとてもフレンドリーで優しく、出発前に感じていた不安はすぐになくなった。私のためにたった一つのベッドを使わせてくれたり、トイレにティッシュを用意してくれたり、フィリピンの料理を食べさせてくれたり、おやつを用意してくれたり、マーケットに連れて行ってくれたりと、毎日私が楽しく快適に過ごせるよう配慮してくれて、とても嬉しかった。毎日ホストマザーの妹やその友達、親せきなどが集まっていてみんなでご飯を食べ、5歳から21歳まで年が違ってもみんなで鬼ごっこをしているところや、自分の子供や兄弟でなくても、食事の際に小さい子の近くにいる人が魚をほぐしてあげたりしているところを見て、みんなで小さい子の面倒を見るということが当たり前のようになっており、人と人とのつながりが深いのだと感じた。何度も私に、日本人に生まれてうらやましい、あなたは幸運だ、と言ってくれたが、私はフィリピンの人たちのあたたかさや優しさ、そして時間に縛られすぎない生活をとても心地よく感じ、うらやましいと思った。しかし、ホストマザーは毎朝早起きして朝ご飯を売るため睡眠がよくとれていなかったり、ホストファザーは出稼ぎに行ったり、それでもお金が足りなくて困っているということを知り、何とかなってほしいという気持ちが強くなるとともに、何もできないことを残念に思った。
 学校では初日にとても歓迎してもらい、子供の多さに驚いた。Feeding programでは、食べに来る生徒はとても元気でかわいく、その子たちが栄養失調であるということを切なく感じた。ビタミン剤が配布されていることから、なかなか食事のみで栄養を補えていないのだと知り、日本で新鮮な野菜を簡単に手に入れられていることは特別なのだと感じた。
 日本語の授業では、子供たちがとても楽しそうに元気に授業に参加してくれて、上手く行ってよかったと安心した。歯磨き、栄養の授業では、普段から大学で専門的に学んでいるため、どのように大切な事を伝えるべきか悩んだが、英語で伝える難しさや、そもそも栄養への知識のベースが乏しいことや、時間が短いことを考えて、〇〇を食べないとこうなるよ、という内容にし、大雑把すぎるのではないかと心配ではあったが、食べなければいけないのだということを少しでも感じてもらえていればいいなと思った。
 学校やホームステイ先で私たちが過ごしやすいようたくさんの配慮をしてもらい、ボランティアに行ったにもかかわらず、してもらったことのほうが多いのではないかと感じるほどフィリピンの人たちは優しくて、見返りを求めず自然にそういったことができる姿を見習いたいと感じた。また、ホストファミリーとは今でも連絡をとっており、また会いたいと言ってくれて、家族が増えたようでとても嬉しかった。今回の経験から得たものやホストファミリーとのつながりをこれからも大切にしていきたいと思う。


H.M.さん
「初めての連続だったけど楽しかった!もう一度会いたいフィリピーノ」

プログラム当日を迎えるまで、好奇心と共に少なからず不安を持っていました。初の海外だったものの、出発前にフィリピンについての知識をつける多くの時間を持てない中、キャリーに荷物をつめ、マニラ空港へ向かいました。
バンに乗り、広く車線の多い道路・スリル満点の車の走行には驚きました。車中から外を覗くと、少し廃れてしまったような家の数キロ先に大きなホテルなどの大型施設があり、フィリピンの風景は私にとってとても新鮮なものでした。
バンで行く小学校への道中では、とてもきらびやかでいかついバスの横に、現地の移動手段の一つであるトライシクルが間隔をほんの僅かで行き交っていて驚きました。徐々にローカルな地域へと進んでいき、当たり前のように舗装されていない道路に昼間でも子どもが歩いていてフィリピンのリアルな現状を肌で感じました。
小学校では、danceとsongが好きと自己紹介した私を日常で音楽に触れているフィリピノが歓迎してくれ、一週間のパワーをもらいました。
水のシャワーや排気ガスの漂っていた道路を毎日往復するなど慣れていない環境でしたが、子供たちやボランティアメンバーの笑顔や優しさで、初めての連続のフィリピンライフが楽しいものとなりました。ラグーナレイクに行って屋台を食べたり写真を何枚も撮ってくれたりホストマザーが寂しそうな子供に仕方なくであってもお金をあげていたりするのは感慨深いものでした。ホームステイ先では、孵化しているようなアヒルを見たてホストファザーと笑ったりみんなと会話できて嬉しかったです。何もかも刺激的な体験で、ボランティアとしてフィリピンのみんなと関わることができこれからの私の宝物にしたいです。


H.M.さん
「ここでしかできない人生の勉強」

 今回のボランティアで学んだことは二つある。一つは、フィリピンの人々はおもてなしの天才であることだ。もう一つは、フィリピンの地方初等教育を発達させていく必要がある事である。
 まず、フィリピンの人々は本当に温かい。「ボランティアをしにきたのに、こっちがボランティアされている側みたい。」あるメンバーのこの一言が、フィリピンの人の良さを充分に表している。彼らのホスピタリティーとフレンドリーさに触れるたびいつも心が温まった。テクノロジーに囲まれ、時間に追われる現代日本人が忘れかけている、人として大切な事を、フィリピンの子供達やホストファミリーが教えてくれた。ホスト宅では、私が泊まる部屋を可愛く飾ってくれたり、タガログ語の「ランブタン」の発音を手取り足取り教えてくれたりと、「無償の愛」を感じられるおもてなしをして下さった。また、南山大学生にとっての一番の事件、いわゆる「履修登録事件」(Wi-Fiが上手く繋がらず、履修登録が出来なかった。)の際にも、そのおもてなしの心に救われた。「履修登録」というワードから最も似合わないようなでこぼこ道やストリートを通り抜け、藤井さんのホストファミリーのお家でWi-Fiをお借りした。Wi-Fiを借りてお礼をしたらすぐ失礼するつもりだったのだが、藤井さんのホストファミリーは夜ご飯やフィリピンの有名なお菓子などを振舞ってくれた。そこで食べたパンセ(韓国料理のチャプチェに似た料理)は、フィリピンで食べたもので一番美味しかった。
 二つ目に学んだ事は、フィリピンの地方の初等教育を推進していくことの重要性である。今回訪れたカブヤオ市ニューガンのような田舎から都市に働きに出ても、安定した職に就けない人が多いそうだ。彼らの子孫の多くは、ストリートチルドレンとしての道を余儀なくされる。マニラを訪れた時に初めてストリートチルドレンを見た時には、ストリートチルドレンを生み出してしまう様な社会が今、自分の目の前あるという事実は足がすくむほど怖かった。こうした体験を受け、将来の展望が少し広がった。日本の教育制度を改善したいと考えていたが、JICAなどで発展途上国の初等教育支援の貢献に携わってみたいとも考えるようになった。子供にとっての財産である教育を受ける機会を少しでも増やすための力になりたい、と思うようになった。「教育は誰も盗まない」のだから。
 人生はずっと勉強だと改めて感じた。義務教育、受験勉強、大学での勉強だけが勉強ではない。学校、日本では学べないことを今回のプログラムでたくさん学ばせていただいた。帰国後の反省会では、理事長の「心のゆたかさ」についてのお話を聞いて、能力が認められたという自己肯定感や達成感から得る心の豊かさではなく、人のために何かをして、人を許すことで生まれる心の豊かさのほうが大切だと気付いた。最後に、温かく接してくれた小学校の職員の皆さん、子供たち、大好きなホストファミリー、そしていつもパワフルで今回のツアーに尽力してくださった藤井さんご夫妻に心からの感謝をお伝えしたい。彼らの温かくて純粋な笑顔はずっと忘れないだろう。本当にありがとうございました。

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