フィリピンの恵まれない児童に学校を! 給食を! 教育こそ貧困の連鎖を断ち切る力になる

ボランティアの声2026年 (スタディツアー)

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2026年2月15日~3月4日
第6回 Study Tourに参加したボランティアの声です


S.A.さん
異文化理解とは

 ラグナ州という新たな土地でのホームステイを通して、私は特に異文化理解という行為に対する新しい考え方を手に入れました。私のホストファミリーは熱心なキリスト教信者であり何度か私も教会へ同行したのですが、それはあまり宗教と関わってこなかった私にとって新鮮な環境でした。実際に教会で過ごしてみると、以前私の中にあった宗教への多少の恐怖心は理解へと変わっていきました。とくに私のホストブラザーの友人は主に教会での仲間たちであり、実際に私も彼らと夕食を共にしました。彼らは外国人でありキリスト教信者ではない私をすぐに受け入れ、友達として接してくれました。彼らのおかげで宗教における大切なことは教えそのものや信仰心なのではなく、信仰を通した人との関わりであるのだと気付かされました。

 また一方で、二週間のホストファミリーとの生活の中で、家族や親戚との関係があまりに密接であり日本人の私にとっては過干渉すぎると感じるほどでした。日本人は比較的人との関わりは限定的であり自立心が強い傾向にある一方で、彼らは自分の時間より人と過ごす時間を大切にしていたため人間関係に関するギャップが印象的でした。もちろん彼らの生き方は魅力的でしたが、日本人の生き方をフィリピンから客観的に見ることで国と国の文化の違いを比較するのではなく、それぞれのいいところとして捉えるようになりました。

 私は現在大学で世界の文化や多様性の在り方について学んでいますが、それらに良し悪しで判断を下してしまうところがありました。しかし今回の経験を通じて、異文化理解はしなきゃいけないものなのではなくわからないことがあって当たり前であること、それは悪いことなのではなく異文化に触れたという何よりの証拠であることだということに気づくことができました。


M.I.さん
ボランティア活動を終えて

 私は2月15日~3月4日までのフィリピンボランティアを行った。今回のスタディツアーではラグナ州カブヤオ市でホームステイをし、サウスビル第一小学校で六年生に日本語の授業をするという活動を行った。本プログラムに参加した動機は、発展途上国の暮らしや日本との違いに興味があったためである。ホームステイやマニラの観光を通じて感じたことを述べる。

 まず私が感じたフィリピンの良い点についてである。一番印象に残っていることはフィリピンの人々の陽気な心持ちである。ホストファミリーと日本人の自殺について話したことがあり、自分が辛かったとしても自分の命を絶つ考えには至らないことや、宗教の関係で自殺はあり得ないと教えてくれた。また貧困家庭を訪問した際、そこでの人々の楽しそうな様子をみてもそう感じた。さらに洪水が起きていても膝まで水につかりながらでもお酒を楽しむ写真を見た。洪水など辛く楽しくない時にこそ楽しさを見つけているのだと感じた。日本人はつらいことがあれば自殺や病むなど落ち込みやすい傾向にあると感じている。私もそのうちの一人であった。そして日本人は老後に向けてお金を貯め節約するが、そのような考え方もあまりなく、今を全力で楽しみ、老後のことを考えて今楽しまないのはおかしいと言っていた。私はその言葉にとても心を動かされ、フィリピンの方々のように常に楽しみをみつけて生活することでより幸せな人生になると感じた。

 次に違いについてである。私はホームステイを通じて日本とフィリピンの大きな違いは道路や水道のインフラ整備だと感じた。交通量の多さからひどい渋滞が毎日起こっていた。道路には多くの車やバイク、ジプニーが走っており、すれすれに走行するなどスリリングな運転が楽しめた。日本とは比べ物にならないほどひどかった。また道路環境も良いものではなくガタガタしていた。日本に帰って、日本の道路がどれほど綺麗で見やすく滑らかに作られているのかを改めて感じた。また田舎の方では信号がないことも衝撃的だった。そしてマニラでは貧富の差を実感した。飲食店や空港では子供が近くに来てお金をせがんでいる様子を目の当たりにした。また車が停車しているとき、頼んでもいないのに少年が窓を掃除しに来てチップをもらおうとしている姿を見た。その少年は渋滞中の車に次々と近づき、お金を稼いでいる現実を知った。幼いころから働かざるを得なく、働く場所のない現状に胸が痛くなった。

 今回の経験を通じて学んだことはたくさんあるが、一つは常に楽しく過ごすことである。悩むことは必要だが、すべてをポジティブに捉え絶対に良い方向に向かっていると考えることは私の人生において非常に重要な考えになった。ポジティブな性格になれたと感じる。本当に素晴らしい経験をし、人生の思い出となるものがたくさんできた。多くの会話を通じて日本とフィリピンの考え方の違いを学び、違いを知ることで改めて日本ついても考える良い経験となった。


A.I.さん
フィリピンでの経験から学んだ文化と貧困の現実

 フィリピンを訪れて最も印象に残ったのは、現地の人々の文化や習慣、そして実際に目にした貧困の現状でした。日本とは大きく異なる生活環境の中で暮らしているにもかかわらず、人々が前向きに生活している姿に多くのことを学びました。

 まず、フィリピンの人々は家族や地域とのつながりをとても大切にして生活していると感じました。設備や環境の面では、日本と比べると整っていない部分も多くありましたが、その中でも周囲の人との関係を大切にしながら支え合って生活している様子が印象的でした。ホストファミリー同士で子どもたちが遊ぶ場面では、初めて会った子ども同士でもすぐに打ち解け、楽しそうに遊んでいる姿が見られました。子どもたちはとてもフレンドリーで、人との距離が近い文化を感じる場面でした。

 また、フィリピンの人々はいつも笑顔で、楽しそうに生活していることも強く印象に残りました。小学校で授業を行った際も、子どもたちはとても明るく、学ぶことに対して意欲的でした。日本では整った学習環境がある一方で、勉強に対して前向きな気持ちを持ち続けることが難しいと感じる場面もあります。しかし、フィリピンの子どもたちは限られた環境の中でも純粋に学ぶことを楽しんでいる様子がありました。その姿から、日々の生活や学ぶ機会を当たり前と思わず、前向きな気持ちで物事に取り組む姿勢の大切さを学びました。

 一方で、実際に現地を訪れたことで、貧困の現状を身近に感じる経験もしました。現地では、かがまないと入れないような小さな家に暮らしている人々や、井戸の水を生活に利用している家庭など、日本ではなかなか想像することができない生活環境を見ることができました。これまでニュースや学校での授業を通して貧困について知ることはありましたが、実際にその環境を目にすることで、貧困という問題をより現実的なものとして感じることができました。さらに、貧困地域だけでなく、発展している都市部も訪れたことで、フィリピンの中に大きな貧富の差が存在していることも実感しました。同じ国の中でも生活環境が大きく異なることに驚き、社会問題の複雑さを感じました。現地で実際に見て感じたことで、これまで遠い問題のように思っていた貧困や社会問題を、自分に関係のあるものとして考えるきっかけになりました。

 今回の経験を通して、日本とは異なる文化や生活を実際に見ることで、自分がこれまで当たり前だと思っていた生活や価値観が、必ずしも世界共通ではないことを実感しました。国や環境によって人々の生活や考え方は大きく異なります。そのため、一つの視点だけで物事を判断するのではなく、さまざまな背景を理解しながら物事を考えることの大切さを学びました。今回の経験で感じたことを大切にしながら、これからも社会問題に関心を持ち、自分にできることを考えていきたいと思います。


H.O.さん

 ホストファミリーや現地の方々の温かさに触れ、多くの思い出ができました。英語が苦手で初めはとても不安でしたが、一緒に食事をしたり、何気ない会話をする中で、言葉が完璧でなくても気持ちは伝わることを実感しました。

 またフィリピンを訪れた時には、もっと英語でコミュニケーションが取れるよう、これからも学習を続けていきたいです。


M.K.さん

 約 3 週間のフィリピンでの生活の中で、私が最も印象に残ったのは、人と人との距離の近さでした。現地の人たちは、会うたびに声をかけてくれて快く受け入れてくれました。家族や血縁関係がなくても、近所の人、友達の友達、さらには他国から来た私たちにまでも、まるで家族のように温かく迎え入れてくれた。その優しさは表面的なものではなく、心からのものだと感じました。

 また、村の人々は話すことが好きで、サービス精神も旺盛でした。私のホストファミリーは常に私のことを気にかけてくれて食事や観光でたくさんのフィリピンの歴史や文化に触れさせてくれたり、まるで本物の家族かのように接したり過ごさせてくれました。リビングで自分や家族などいろんな話をしてくれたりしたりする学校終わりの時間が何よりも大好きでした。何かするたびに写真や動画をとってくれたり、いろんな人に紹介してくれたりするところや、写真を送ってくれたりメッセージを送ってくれたりと交流を続けてくれているところに愛情をすごく感じましたし今でも感じています。

 また、村のみんなが開いてくれた farewell party で、同年代の女の子に「日本と比べてここはどう違う?」と聞かれ、私はサウスビルで見た貧困層への食品配布や家庭訪問について話したときのことを今でもはっきりと覚えています。彼女は、「日本より貧しいし、進んでいないと思うかもしれない。でも私たちフィリピン人には笑顔が多いでしょう?」と言いました。人同士の繋がりがすごく強いと教えてくれました。

 私はその言葉を聞いて、豊かさとは何かについて改めて考えさせられました。日本では便利さや効率が重視される一方で、人とのつながりが希薄になっていると特に近所関係に焦点を当てたときに感じることが多々あります。しかしフィリピンでは、決して裕福とは言えない環境の中でも人々が支え合い、笑顔を忘れずに生活していました。その姿から、物やお金では手に入らない豊かさについて深く考え学ぶことができました。この 3 週間は慣れない環境や言語、文化の違いに困惑したり不安を感じたりすることが多かったですが、それ以上にたくさんの物を得ることができた貴重な時間になりました。


S.K.さん
フィリピン滞在を通して得たもの

 私の場合、今回の Study Tour が初めての海外渡航だったため、日本との違いに毎回驚かされ、印象に残りました。その中で、フィリピンの素敵な点を沢山発見したと同時に、海外に出てみないと気付かなかった日本の特徴に気付き、自分の考えも大きく変わりました。

 私がフィリピンに対して素敵に思った点は、人々の前向きな考え方や、物事を楽しもうとする姿勢です。フィリピンの人々は何よりも「Happy」を大切にするそうで、場を盛り上げたり、自分を表現したりすることを厭いません。例えば、他のボランティアメンバーのホームステイ先でカラオケパーティーをしたのですが、どれだけ大音量で歌っても周りの人から注意されませんでした。「近所迷惑にならないのかな…」と心配したのですが、その家のファミリーが「フィリピンの人たちはよくこんな感じでカラオケをするし、楽しむことが第一の文化だから心配しないで」と教えてくださいました。もしもこれが日本だったら近所から苦情が来るんだろうなあ…と思いました。日本では、自分の感情よりも、周りの迷惑にならないかを気にかける文化であることを再確認しました。そういった考え方も確かに素晴らしいけれど、フィリピンの人々の、自分の感情や人生を大切にする考え方に憧れを感じました。

 この 18 日間の経験を通して、自分のこれからの考え方、生き方を考え直すことができました。現地の人たちのポジティブなマインドを学び、私はこれまで周りを気にし過ぎていたことに気付きました。彼らのように何事も楽しむことを大切にし、何事も「Happy」から入るように生きようと思うようになりました。また、今回見つけた「違い」の多さはとても興味深いものでした。それゆえ、日本の人にもっとフィリピンの素敵な点を、あるいはフィリピンの人に日本の誇れる点を伝えていきたいなと思うようになりました。将来そういった仕事が出来たらいいなと考えるきっかけになりました。

 滞在時は大変な事も沢山でしたが、今思い返すととても楽しくと良い経験だったなと感じます。ホストファミリーの皆さんにも本当に良くしてもらいました。海外に第二の家族ができたことも、Study Tour を通して得られた大切な経験です。フィリピンの方々にまた会いたい気持ちで既にいっぱいです。


S.G.さん
スタディーツアーを通して見えたもの

 今回のフィリピンでのスタディーツアーに参加した理由は、以前から貧困問題に関心があったからだ。金属やプラスチックなどのゴミを拾い、それを売ったお金でその日の食事を買う生活があることを知り、いつか自分の目で貧困地域を見てみたいと思っていた。また、人と人とのつながりや社会の公正、支援のあり方について考えてきたため、現地での交流を通してその理解を深めたいという目的もあった。

 実際に現地で過ごして最も印象に残ったのは、フィリピンの人々の温かさだった。初対面でも壁を作らず、誰に対しても明るく接してくれる。道を歩いていると、知らない人から気軽に声をかけられることも多く、日本との違いを強く感じた。日本では核家族化や防犯意識の高まりなどから近所付き合いが減り、人との距離感が慎重になっている。しかしフィリピンでは、家族や地域で支え合う文化が強く人とのつながりを大切にしていると感じた。経済的に厳しい状況だからこそ、助け合いが生活の基盤になっているのだと思う。

 ホームステイ先では、多くの成人男性が海外へ出稼ぎに行っており、女性たちが協力しながら家庭を支えていた。また、村の中には肉屋や魚屋、米屋などが揃っていて、地域の中で生活が成り立つ仕組みができていた。一方で、貧困家庭を訪れた際には、小さな扇風機一つだけで生活している様子を見て、とても衝撃を受けた。

 さらに、スモーキーマウンテンでは、努力だけでは貧困から抜け出せない現実があることを知った。家族の助け合いや政府からの補助金だけで生活している人も多く、貧困には個人の努力だけでは解決できない構造的な問題があると感じた。だからこそ、長期的な支援だけでなく、仕事や教育、住居など生活の基盤を整えることが重要なのだと思った。

 今回のスタディーツアーを通して、どんな状況でも笑顔を忘れない強さや、人とのつながりの大切さを学んだ。物が少なくても、人との関係が豊かであれば心は満たされるという価値観は、日本で暮らす自分にとって新しい発見だった。これからも社会の不公平や貧困問題に関心を持ち続け、自分にできる形で困っている人に寄り添っていきたい。そして、フィリピンで感じた人の温かさを、自分の生活や将来の仕事の中でも大切にしていきたいと思う。


S.J.さん

 僕は今回のフィリピンでのボランティア活動を通して、日本とフィリピンの価値観の違いについて考える機会が多くありました。

 大量のゴミが積み上げられたスモーキーマウンテンと呼ばれる場所は、衛生的にも決して良いとは言えない環境でした。そこで印象的だったのが、ワンルームにも満たないような部屋に2、3世帯が暮らしていたことです。同時に、これまで深く考えることのなかった「生活の基準」は、国や環境によって大きく異なるのだと実感しました。このような環境の違いだけでなく、実際に人と関わる中でも、日本との価値観の違いを感じる場面が多くありました。

 また、ホームステイ先での生活も印象に残っていて、僕はホストファミリーの娘クリスティンと、息子の元奥さんアリーとほぼ毎日一緒に過ごしていました。彼女たちはよく僕に「今、幸せ?」と聞いてきて、最初は何気ない質問だと思っていましたが、毎日のように聞かれるうちに、その言葉が少しずつ気になるようになりました。僕が「あなたはどうですか」と聞き返すと、アリーは明るく「もちろん。私はいつも幸せだよ」と答えました。その言葉が印象に残り、なぜそう思うのか聞くと、「私たちフィリピン人は、常に今、目の前のことを大切にしてる。それが幸せになってる。」と話してくれました。

 この言葉を聞いたとき、最初はシンプルな考え方だと感じましたが、日本での自分の生活を振り返ると、将来のことや周りと比べることばかり気にして、目の前の時間を大切にできていなかったのではないかと思いました。実際にフィリピンで過ごす中で、その場の時間を楽しむ姿勢や、人との時間を大切にする様子を見て、この言葉の意味を少し理解できたように感じました。

 日本にいると、何か足りないとすぐ不満を感じてしまうことがありますが、今回の経験を通して、必ずしも物の多さが満たされていることにつながるわけではないと感じました。それよりも、その環境の中でどう過ごしているかの方が大事なのではないかと思うようになりました。


H.T.さん

 私がフィリピンで過ごした3週間で様々な体験をしてきました。中には日本では経験できないことも当然あり、振り返ってみると有意義で貴重な経験をしたと思います。フィリピンでは様々な点で日本との違いを感じました。

 まず食文化では鶏肉をにこんだアドボやパロットなど日本ではなかなか食べれないフィリピン独自の食べ物があり、とても新鮮でした。また、フィリピンでは野菜を摂取する機会が限られており、生野菜は食べる機会がほとんどなく、栄養に偏りがあるなと感じました。

 次に、衛生面における環境面での日本との差を感じました。水道水が飲めなかったり、ゴミがそこら中に落ちていたり、トイレが流せなかったりといたるところで衛生面で日本が優れているかを知りました。特にトイレは水が詰まるため、トイレットペーパーを流すことが出来なかったり、トイレへの適応は特段苦労しました。更に、フィリピンではシャワーは冷たい水しか出なく、湯舟がありませんでした。しかし、シャワーはホストファミリーが温かい水を用意してくれていたのでとてもありがたかったです。

 最後にフィリピンで感じたことは尋常ではないほどの貧富の格差です。近代的なビルや物凄く大きなショッピングモールもあれば、一部屋サイズの家に6人が共同で暮らしたりしたところや窓がなかったりなど人間らしい生活が最低限保障されており、生活保護などの支援体制が確立されている日本とは大きな違いを感じました。

 この活動を通じて行動することの大切さを学びました。最初は行く気が起きず、辞退しようと思ったこともありましたが、今思うと行ってよかったなとしみじみと感じます。これからはちょっと面倒なことがあっても行動することで得られるものがおおいにあるので、まずは動いてみることを意識していきたいです。


A.F.さん
フィリピンボランティア留学を終えて

 私は今回のボランティア活動を通して、多くの学びを得るとともに、自身の成長を大きく感じることができました。しかし、ホームステイ先での生活文化の違いや言葉の壁がある中で、日本語を教えられるのか、通じるのかという不安はとても大きかったです。実際に、初めの3日間は日本との違いやコミュニケーションがとれないことに厳しさを感じたことを覚えています。しかし、1週間経つ頃には、現地の方々の温かさや小学生の勉強熱心な姿に感化され、生活を楽しめることが増えていました。その中でも印象に残っていることをいくつか書きたいと思います。

 1つ目は、現地の方々の暮らしです。日本よりもインフラが整っていない面があり、日本の生活に慣れている私にとっては驚くようなことが多かったです。その一方で、近隣住民同士のコミュニティや家族との関係性はとても魅力的に感じました。日本では町内の関わりは最低限で、私生活の中に他人が関わることはほとんどありません。しかしフィリピンでは、近所の人や友達が家にあがりご飯を食べたり、談笑したりすることが日常になっています。また、家庭では主夫も珍しくなく、女性が働きに行くことも当たり前になっています。これらは今の日本に無い文化であり、他人との関係性について考えるきっかけとなり、とても印象に残っています。

 2つ目は、フィリピンの地域格差です。初めに訪れた地域がマニラだったこともあり、高層ビルや高級なホテルを見て日本とそれほど差を感じませんでした。しかし、車で進むに連れて、公道や住宅と住宅の間が狭くなり日本との違いを感じました。同じ国とは思えないほど街の雰囲気が異なり、段々とフィリピンの状況がわかるようになりました。多くの人が貧困状態であるのは、働く場所がなく稼ぐことが難しいことが大きく関係していました。また、生まれた土地によって経済状態が大きく異なるため、親ガチャどころか土地ガチャとなり生まれた場所である程度の人生が決まってしまうと感じました。しかし、これらを解決するにはフィリピン国内だけでは限界があり、他国の協力が必要であると感じました。人口も増加傾向に有り、今後国として大きく発展していく可能性を秘めているため、今が踏ん張りどころであり、今の状況をいち早く打破することが重要であると感じた。

 今回のボランティア活動を通して、今まで私が考えたこと無かったような価値観に出会えたことや、見えていなかった部分を見るきっかけとなりとても貴重な経験となりました。フィリピンの生活を経験したことで、日本に足りない部分も多く見つけることができました。今後の生活に活かし、今を楽しむフィリピンの価値観や世界が抱える社会問題に目を向け幅広い知識を蓄えなにか行動できる人間になりたいと感じました。


S.M.さん
フィリピンでの 18 日間

 私は日本を飛び立つ前にホストファミリーと仲良くできるのか、英語で現地の人々とコミュニケーションができるのかといった多くの不安がありましたが、帰国してフィリピンでの18日間について振り返ってみると楽しい思い出であふれ、自己成長につなげることができたと気づきました。その中で私が印象に残った2つの点について紹介したいと思います。

 1つ目は、ホストファミリーや地域の人々と過ごした時間です。私のホストファミリーは様々な体験をさせてくれました。学校から家に帰ってからは、現地のお菓子やコーヒーを用意してくれました。時には近くのお店に連れて行ってもらい PUGO や KUEKUEなどの土着の料理を食べました。おやつを食べてからは同じRASAメンバーの家によく行きました。遊びに行った先では、走ったりフィリピンの伝統的なゲームをしたりしました。そこでもホットケーキやジュースを用意してもらい、食に関してはかなり充実していました。遠出をする際は、私のホストファミリーは車を持っていなかったので隣の家族やRASAメンバーのホストファミリーにマニラまで一緒に連れて行ってもらいました。少しパーティーで話したりお店で話したりしただけで、すぐに仲良くなることができたのでコミュニティが広がっていくのを感じました。このように18日間ほとんど毎日、友達の家に遊びに行ったり外出をしたりしていたので小学生の頃に戻った懐かしい気分でした。

 2つ目は、日本語の授業です。日本語の授業では「あいうえお」、数の数え方や折り紙、紙飛行機などの伝統的な日本語の遊びについて授業をしました。フィリピンの子供たちは学習意欲が盛んです。知りたい思ったことはどんどん質問をしてきますし、逆にフィリピンのことについて聞いたらたくさん教えてくれます。彼らの成長意欲は見習わなければいけないと思いました。また、個人的には折り紙の授業が印象に残っています。犬を折ったのですが、次の日に子供たちが自分で作ったものを見せてくれて、授業の準備をした甲斐があったなと思いました。そして、初めて授業をするうえに英語でずっと授業をしていたので緊張していました。

 最後に、私はこの18日間でフィリピンの文化の学習はもちろん自己成長をすることができたと思っています。まず、フィリピンの方々のようにオープンマインドで過ごしていこうと思いました。異なる文化圏の人にも初めから笑顔で温かく迎えるという行為は、他者とのミュニケーションを円滑にするために必要だと感じました。次に、自身の英語についても少し自信がつきました。将来、海外で働いてみたいと思っていて、何となくイメージが湧きました。英語でホストファミリーや学校の子供たちなどの様々な人々とコミュニケーションをとることができて貴重な体験になりました。


S.Y.さん

 今回のツアーには、「幸福とは何か」という自分自身の問いに向き合うヒントが得られるのではないかと思い、参加した。それまでの私は、恵まれた環境や個人としての達成、つまり「何を持っているか」「何を成し遂げたか」によって幸福が決まると、無意識のうちに考えていたように思う。しかし現地での生活は、その前提を大きく揺るがすものだった。

 特に印象に残っているのは、ホストマザーに現地の小学校まで送ってもらったときの出来事である。その日は、目的地をホストマザーが正確に把握しておらず、私自身も十分に案内できない状況にあった。日本であれば、まずスマートフォンで地図アプリを開き、現在地と目的地を照らし合わせて移動するという選択をとっていたと思う。しかし彼女はそうしなかった。その場にいる人に声をかけ、道を尋ねることを何度も繰り返しながら目的地を目指したのである。最初は、その行動に対して不安を感じた。確実な情報があるわけでもなく、効率的とも言えない方法に思えたからである。しかし同時に、そのやり方にはどこか自然さがあった。道を尋ねられた人々もまた、特別なことではなく、当たり前のように応じていた。そこには「困っている人がいれば助ける」という姿勢が、文化として根付いているように感じられた。

 この経験を通して私は、自分がどれほど「一人で完結しようとしていたか」に気づかされた。日本では、分からないことがあればまずスマートフォンで調べる。人に聞くことは、あくまで最後の手段のように位置づけられている。しかしそれは、便利さと引き換えに、人との関わりを最小限に抑えてしまう行動でもあったのではないかと思う。一方でフィリピンでは、「人に聞く」という行為が前提として存在していた。それは単なる手段ではなく、人と人との関係の中で問題を解決するという在り方そのものだった。そこでは、助ける側と助けられる側が自然に入れ替わりながら関係が成り立っており、その循環の中に身を置くことが日常となっていた。

 この出来事をきっかけに、私は幸福に対する捉え方を見直すようになった。人は単体で完結する存在ではなく、他者との関係の中で初めて成り立つのではないか。自分という存在は、誰かに認知され、関わりを持つことで輪郭を持つ。そしてその関係の中で、支え、支えられる循環に身を置くことこそが、幸福の一つの形なのではないかと考えるようになった。

 これまでの私は、「自分がどれだけ満たされているか」という視点で幸福を捉えていた。しかしフィリピンでの経験は、「自分がどのような関係の中にいるか」「どのように他者と関わっているか」という視点の重要性を教えてくれた。今回のフィリピンでの経験は自分自身の価値観を問い直す契機になったとともに、助ける助けられるという循環の中で生きていることを自覚した行動ができるようになりたいと感じた。

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