フィリピンの恵まれない児童に学校を! 給食を! 教育こそ貧困の連鎖を断ち切る力になる

ボランティアの声2013年

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T.Nさん フィリピン人と日本人

充実したフィリピンでの時間を過ごした中で、思ったことを二つに絞って、書きたいと思います。一つは、フィリピンっておもしろいな、と思ったこと、もう一つは、RASAの最もいいところ、です。一つ目は、ある光景を目の当たりにしたときのことです。おそらく滞在した半分以上の日は、雨が降っていたのではないかと思います。でもそんな中だからこそ、おもしろいなと思える光景にたくさん出会えることになり、雨も悪くないなって思い知らされることになりました。それは、雨が降っている中、子どもたちが傘もささずに外に飛び出していき、びしょ濡れになって遊んでいるという光景。フィリピンでは一見なんともない日常の一部ですが、僕にはとても微笑ましい光景に見えました。なぜなら、日本ではこのような光景をほとんど見かけることができないからです。フィリピンと日本では文化・環境が違うからなのかもしれないけど、何にも縛られておらず見るからに自由で、雨という自然の中で平然とはしゃいで遊んでいる姿に、見ているこちらも笑顔になれました。やっぱりフィリピンっておもしろいな、と思いながら、過ごさせてもらいました。
二つ目は、RASAの活動全体のことについてです。この活動において実際に学校を建設しているところに行って、現場を見ること、本来の目的である作業現場でお手伝いできたことも大切ですが、今回感じたもっとも素晴らしかった部分は、ホームステイ先の人々を含め多くの人々と同じ時間を過ごし、新たな人間関係を創ることができたこと、という共時性や人間性の部分でした。このことに気付くことができたおかげで、2週間という短い間の中で、本当に楽しくて有意義な時間を過ごすことができました。それは買い物に行ったり、遊んだり、踊ったり、写真を撮ったり、サッカーをしたり、ご飯を食べたり、パーティをしたり、声をかけてくれたり、親切にしてくれた全てのフィリピンの人々のおかげです。ありがとうございました。その中でも、特に、ホームステイ先の家族の皆さんには感謝しています。ホームステイさせてもらって、料理を作ってくれたり、ミリエンダを運んできてくれたり、一緒に遊んだり、タガログ語を教えてもらったり、バロットを食べさせてもらったり、一番多くの時間を共にしたので、一番深い関わりを創ることができたと思います。本当にありがとうございました。多くの人々との関わりができて、日本ではできない経験をさせてもらって、楽しかったことも、思うようにいかなかったことも、全て最高の思い出です。その証拠に、お別れの時に、自然と感動の涙が溢れてしまいました。この涙によって、改めて心の底からこの活動に参加してよかったと実感することができました。
こんな気持ちになれるなら、また参加しよう、とも思えたし、この時の気持ちをこれからもずっと忘れてはならない、と強く感じています。本当にありがとうございました。

E.Nさん RASAでの活動を振り返って

RASAでフィリピンに行ったのが初めての海外経験でした。私は英語がほとんど話せないのでとても不安でしたが、いい体験ができたらいいな。という期待をもって参加させていただきました。この2週間を振り返ってみると、私の人生の中でとても素晴らしい経験になったと確信します。それは、フィリピンで出会った人々の愛情と温かさに触れられたことがきっかけで心が動かされましたし、本当に大切なものを感じることができました。今回一緒に参加したメンバーも共通の思いを感じていると思います。
私が一番心に残っている体験は、ホストファミリーと過ごした時間です。初めてフィリピンに到着したのは深夜でした。不安と緊張でいっぱいの中、初めてホストファミリーと出会ったときのことが忘れられません。ママCarolは「Eri!!こんばんは!!あなたは私の娘だよ。」と言って笑顔で手を握ってくれました。その瞬間、なんて明るくて温かいママなんだろうと、何かこみあげてくるものがありました。初対面の人にこんなに温かく歓迎されたのは生まれて初めてでした。建設作業も慣れない事が多くて迷惑を多くかけてしまったと思いますが、少しでも新校舎建設のサポートができてうれしく思っています。また、カンドンCityの観光やビーチに行けたのもとても楽しかったです。これらも素敵な思い出です。それでもやはり一番楽しかったのは、ホストファミリーと過ごした普段の日常でした。毎日本当の家族のように一緒に過ごしていられたことがとても幸せでした。ママの料理がおいしくて、いつも食事の時間が楽しみでした。私の日本での生活のことを話したり、英語を親身に教えてくれたり、大人も子供も一緒になって夢中でゲームをしたりして、どんどん絆は深まっていきました。いつの間にか、英語が話せなかった自分を忘れて冗談を言い合って笑いあえていました。
人が幸せを感じられるのは、大好きな家族、友達、先生と直接目を見てコミュニケーションがとれる事なのだと感じました。このような当たり前のことに気付かせてくれたRASA、ホストファミリー、地域の皆さん、友達には感謝してもしきれません。ありがとうございました。私にとってこれからの財産になるでしょう。またいつかカンドンCityを訪れ、笑顔で再会できることを楽しみにしています。

A.Nさん

これは大学の講義のレポートのような、かっこいい文章を書くとA+がもらえるものではないので、18歳の私が感じたありのままの気持ちをここには書いてみようと思います。フィリピンでの生活を経て、水は貴重だって思った。あとスモーキーマウンテンでは、視覚だけじゃなく嗅覚にも訴えるものがあったから、ショックだった。・・・ってありきたりなことを書いてみたけど、これは行かなくても分かることなのかもしれない。確かに実際に現地に行くと、マスメディアから得られる情報よりももっと正確でもっと突っ込んだもの(さっきの嗅覚とか)を知ることができるし、自分の感情も合わさってより深く印象に残すことができる。でも、印象に残ったからって何?行ったところで何が行く前と変わったのかな?水をもっと大切にしようとおもったとか、家族との時間を優先しようと思ったとか、口では誰でも言えるけれど・・・そんな綺麗事を言うためにわざわざフィリピンに行ったわけじゃないのに結局なにも変わってない。フィリピンで見た現状が現実離れしたことにしか今じゃ思えなくて、優しかったホストファミリーや愛おしかった小学校の子供たちも私の夢の登場人物みたいで、ただの夏の思い出みたいな感覚になってしまった。濃厚な18日間がどんどん薄れていってしまうのが怖いです・・・。じゃあ自分のことも満足に1人でできない学生である私が、何不自由ない生活を送れている私が何をすべきなのか?その残された課題が行く前には想像できないほど重くって、軽い気持ちで参加してしまったことに申し訳なさでいっぱいです。行く前にもっとフィリピンのことを勉強してから行けば、色々な背景知識をもとに物事を考えられたかもしれないけど、私はその過程を踏まずに無謀にフィリピンに行ってしまいました。だからこそ無防備な私に直に直接ショックが突き刺さって、それはそれで良かったのかなって思う。でもこのままだったら感想が「すごかった!」「想像以上だった!」とかで終わってしまい、あっという間に何も残らなくなってしまう。だから今からでも勉強して、感じたことに知識を重ねて改めて考えたいと思います。この文章を見返した時に自分の中で気持ちの変化があればいいなって思います。
自分の気持ちを文章にして考えるこういう場をたくさん与えてくださったRASAにはとても感謝しています。ありがとうございました。それから、フィリピンで助けてくれた先輩方、一緒に行動できてすごく嬉しかったです。ありがとうございました。親切にしてくださったフィリピンの方々、こんな私を受け入れてくださってありがとうございました。

Y.Hさん フィリピンで過ごした18日間

私は大学生活を振り替えったとき、なんとなく今までの大学生活を過ごしており、このままではいけないと思って今しかできない何か人の為になることをしたいと思いボランティアに参加することを決めました。たくさんのボランティア団体がある中でその中でもRASAを選んだ理由は、学校建設という目に見える形で自分たちのした事を残せるところに魅力を感じたからです。また、異文化やホームステイを体験することで自分を成長させたいと思ったからです。
フィリピンでは本当にたくさんの経験をしました。初めて会う日本人の私に部屋を用意してくれ、毎日おいしいご飯を与えてくれて、お弁当を作ってもらい、洗濯物もしてくれて、とても温かく迎えてくれました。言葉はうまく通じなくてもまるで本当の家族のように感じました。フィリピンでは時間がゆっくりと流れていました。日本ではケータイをさわっていた時間を、家族と一緒に過ごしました。市場へ買い物に行ったり、公園へ散歩したり、家族全員でプールへ行ったり、日本ではこんなに家族と過ごしていなかったので、とても楽しく幸せでした。それと同時に、日本での自分の生活を恥ずかしく思い、もっと家族との時間を大切にしたいとおもいました。また、とくに用事はなくても話しかけてくれて、会話の大切さ、感謝の気持ちや思っていることを素直に言葉で伝えることとの大切さを知りました。私のホストファミリーには臨月の妊婦さんがいました。10月に生まれる予定でしたが、私たちが日本へ帰国する日、フィリピンの空港にいるときに、元気な女の子が生まれたと連絡がきました。そしてお母さんはその女の子を“YURI”と名づけました。驚きとともにとてもうれしく思い、“YURI”に恥の無いよう立派な人間になりたいと思います。
フィリピンで過ごした18日間は、一生忘れられない宝物です。最後のお別れのパーティーの日、自分のホストマザーでもないのに、みんな泣きながら抱きしめてくれました。みんな心が温かくて優しくて、私はフィリピンが大好きです。もっといろいろな会話ができるように英語を勉強し、大好きな家族へ会いに、またフィリピンへ行きたいです。

K.Hさん 貴重な体験を終えて

昨年、韓国での語学留学を経験し、外国における日本に対する好意的なイメージや無知、偏見などを見聞きする機会があり、「世界の人々に日本のことを知って欲しい」という思いを抱き参加するに至った。出発する前に私が抱いていたフィリピンの印象は①地域によって経済格差がある②英語圏である③気候が温暖である④多数の人々がキリスト教を信仰しているなどの断片的な知識しかなかった。そのため不安と期待が交錯しながらの出発となった。
長時間のフライトを経験した後、マニラ空港に到着した。フィリピンの地に降り立ち、私の目に飛び込んできた光景は実に近代的な建物の風景の連続であった。日本と変わらない光景は私に安堵感を与えた。学校建設の作業は、日本の建設現場と環境が異なったので初めは戸惑いを覚えたが、作業を限られた時間の中で必死になって行ったことは、一つのものを完成させることの喜びを私に教えてくれた。砂運び、セメントのバケツリレーなどは大変であったが、フィリピン人の建設員の方や学生メンバーと協力して行ったことで仲間の大切さを感じることができた。フィリピンでのホームステイについて生活環境への不安などがあったがホームファミリーの温かいもてなしのおかげで居心地のよい空間で過ごすことができた。また、日本の文化を少しでも伝えられたら嬉しいと思い折り紙、けん玉、日本食を持参した。そのかいあってか短い期間であったが楽しく過ごすことができた。最後の休日にスラム街のスモーキーマウンテンを訪れ、「生まれながらの貧困」を目の当たりにし、衝撃を受けた。誰もが平等に教育を受け、努力する機会を得られる社会を築くことの大切さを痛感した。
今回の体験を通して、以前の私の世界観は変わった。今まで私は狭い視野で物事を考えていたが、これからは広い視野で物事を考えなければいけないことに気づいた。最後に私を支えてくれた人達に感謝の気持ちを伝えたいと思う「Thank you for everything 」

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