フィリピンの恵まれない児童に学校を! 給食を! 教育こそ貧困の連鎖を断ち切る力になる

ボランティアの声2012年

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M.Iさん 人との繋がり

CIMG0411私がフィリピンに対して持った印象は人との繋がりを大切にする国だということです。私は、学校の教室に貼ってあった一枚のメッセージが忘れられません。日本でいうと学級目標のようなものです。そのメッセージには「take time to be friendly, it is the road to be happiness」と書いてありました。これがフィリピン人の根本にあるからこそ皆が笑顔を絶やさず、楽しんで生きていられるのだなと思いました。子供たちの笑顔に癒されっぱなしの毎日でしたが、私は何よりもホストファミリーから受け止められないほどの愛情を受け、こんなに一人の人間を大切に思ってくれたことにとても幸せを感じました。人との繋がりに一番の幸せを感じたとともに、それについては日本人が忘れかけているものの一つなのかなとも思いました。というのも日本では便利で楽しいものがどんどんと開発されます。それとともに多くの日本人はそれらを求めるようになります。さらに手に入れた商品では満足がいかず次を求めるようになります。これはより便利なものや新しい技術を搭載した商品が次から次へと出てくる世の中にいるからだと思います。それに慣れてしまっているからこそ、すぐに飽きてしまったり、色々なものを冷めて見てしまったりするのかなと思います。その意味でフィリピンでは日本と比べて、より便利で新しいものを買うという傾向は薄いように思います。また購入するお金もないのかもしれません。しかしこのような環境だからこそより人との繋がりを大切に出来るのだと思います。どちらが幸せなのかを計る事はできません。しかし日本人はもっと楽しいものが日常どこにでも転がっているはずなのにそれに気付かず過ごしてしまっていると私は思います。私のホームステイ先はとても貧乏な家でした。食事、匂い、トイレからほぼ全てのものが日本とは異なっていました。しかし2週間ほどの滞在でそれらに慣れることができたと思います。またホストファミリーがお金はなくても毎日楽しいと思えるのはその生活が当たり前であってそれに慣れているからだと思いました。人間どんな環境にも順応することができます。それを逆手にとって考えると自分の生活に慣れすぎてはいけないということになりますが私はそれこそが大切なことなのではないかと思います。つまり自分の生活で当たり前だと思っていることを当たり前だと思ってはいけないということです。フィリピンに来て日本と全く違う環境に触れることによって毎日が刺激的であったし学ぶこともたくさんありました。今まで当たり前だと思っていた事は当たり前ではなく、もっと楽しいことがあるということにも気付くことができました。だからこそ自分の持っていた視野を広げられたという意味でRASAは本当に良い経験になりました。

人との繋がりはRASAにおいて私が得たものの中で最も心に強く残った財産です。日本に帰国してきてから2ヶ月が経ちますが日本にいるからこそ、より一層強く人とのつながりを大切に過ごすようにしています。

S.Uさん 180度違った体験

 約2ヶ月がたった今、こうして感想文を書くときにそこまで考えなくてもどんどんアイディアが浮かんでくる。よほどあの17日間の体験は自分の中で大きいものだったのだろうか。。。もちろん毎日英語&タガログ語、一日五食、ニワトリの鳴き声で朝起きる、12ペソ(=24円)のビンジュース、道路ではクラクションの嵐、お風呂は毎日修行、便座なしのトイレ、食事には当たり前のようにハエが着陸、貧しい家の隣の家が超高級なんてざらにある、そんな初めてでは驚くような毎日をフィリピンで過ごした。日本に帰ってきて、いろんな人に話しをし本当に楽しかったと伝えてもどこか腑に落ちない部分がある。やはり日本より貧しい国に行くことに少し偏見をおぼえる人は多い。確かに自分自身もこの経験をするまでは、日本にとどまっていたように思う。フィリピンが発展途上国であるとかぐらいの知識しかなかったし、日本みたいな暮らしをできないような人たちがいることを詳しく知ろうとしていなかった自分に今では腹が立つ。多分、満足な暮らしをしていて、それを満足だとは思えていない自分がさらけ出されることを避けていたのかもしれない。体験を終えた今でも何もわかっていないかもしれないけれど、少なくともそういう現実に今では親身に考えられるようになったと思う。むこうでは、「日本がうらやましい」と当然のようによく言われた。なんでだろうか?でもその返答に素直にうなずけなかった。普通に考えたら日本のほうが裕福であり、いい生活ができるしこんなことを考えていけないとは思う。だけど「あなたたちのほうがうらやましい」と冗談っぽく答えた。実はでもそれが自分の本音だ。日本はどこかきれいすぎるイメージがある。先を行き過ぎている。フィリピンでは人々の素がよりみれる気がした。日本のように人間関係などに重みを感じていないようなそんな感じが味わえた。子供は無邪気で毎日笑顔でバスケやダンス、年上の子がいつも年下の子の面倒を見てる、周りに壁を作らない、みんなが仲良し、みんなが自分を家族のように接してくれる。そんな長いようでとても短かった17日間だった。今はフィリピンにもう一度行きたい気持ちでいっぱいだ。  Salamat po!!!!!!!!!!!!!

K.Oさん フィリピンでの体験

私は幼いころから発展途上国に興味があった。そのため、大学に入ったらどこでもいいから発展途上国で旅行以外の体験をしたいと考えていた。そんなとき目に入ったのがフィリピンのボランティアだった。説明会では、先輩たちから他では味わえないような体験談を聞いて、なおフィリピンに行く決心が固まった。ホームステイをする村に着いた途端、歓迎のあらしで迎えられ嬉しさで心が一杯になった。私のホストファミリーはお母さんと男の子2人の3人家族。私の一番の楽しみの時間は、お母さんと夜に会話することだった。私のつたない英語のために会話はスムーズには進まなかったが、辞書を使いながら色々なことを話した。はじめは、お湯の出ないお風呂や流れないトイレ、甘い食事など、戸惑うことばかりであった。早く便利で清潔な日本に帰りたいとさえ思った。しかし、それも3日たてば気にならなくなっていった。それよりもお母さんや親戚の方々の親切心に日々、心が打たれるばかりであった。私のために毎日フィリピンの伝統料理を作ってくれたり、仕事で忙しい中、間をぬってショッピングに連れて行ってくれたり、他にも感謝しきれないほど親切にしていただいた。私を家族の一員として当然のように接してくれて、幸せな気持ちで毎日を過ごすことが出来た。学校建設では、コンクリートや石を運んだり砂をこしたりするのが主な仕事だった。慣れない環境の中で体力のいる作業をやったため、家に帰るころにはへとへとになっていることが多かった。だが、現地のワーカーさん達は軍手もなしで大変な作業を楽々とこなしており、そのたくましさに感動した。大切なのは道具ではなく、働く人のスキルと経験なのだと考えさせられた。

フィリピンは格差が大きく、スモーキーマウンテンに行った時はその生活環境に驚かされた。けれども、みんな生き生きと毎日を送っていて、幸せはお金では決まらないし、その人たちの気持ちの持ちようで変わるのだということが実感できた。また、格差が少なく、清潔な日本の環境のありがたさを改めて感じることが出来た。この体験をきっかけに私の生活や価値観を改めて見直してみようと思う。

T.Kさん 思ひ出ぽろぽろ~in Philippines~

私がRASAに参加する決め手となったのは、以前参加したことがある姉に勧められたからでした。姉は2008年のRASAに参加しており、その時の貴重な体験談を聞き、参加することを決意しました。しかし少なからず不安はありました。初の海外がフィリピンというのは刺激が強すぎるのではないかと…実際大きなカルチャーショックを体験できたと思います。特に食、日常生活において大きなカルチャーショックを受けました。食でのカルチャーショックといえば誰もが連想するのはこれでしょう。バロット。私はこれを死ぬまで話のネタにしようと思っています。確かチャンゲにある屋台で20ペソで売っていました。少し高いんじゃない?と思いつつも、これ食べたらもっとマッチョになれるよと言われたので食べずにはいられませんでした。言うまでも無く次の日はマッチョでした。またもう一つ衝撃を受けた食べ物がありました。名前のわからないパンです。それはそこら辺の売店で売っている何の変哲も無いパンなのですが、あのパンの味は忘れられません。このパンをなぜこんなにも評価するかと言うと、恐ろしくコーヒーに合うからです。帰りの日,マニラのミニストップで見かけたのですが、荷物の重量がぎりぎりだったので買えませんでした。空港でケースの重さを量ったら意外と一キロほど余裕があり、とても悔やみました。私が文化面で特に感じたカルチャーショックは風呂でした。私の家はただ蛇口があり、水を桶に入れて体を流すというタイプでした。最初見た時はどうやって使うん?と思いましたが、使い始めたら意外とすぐ慣れました。しかし、とても水はとても冷たく風呂から出た後はとても寒かったのを覚えています。フェアウェルパーティー前日に熱が出たのもこれが原因だと思っています。

このRASAで発見できたのは他国との文化的差異だけではありませんでした。私は現地の人々と話したり、バスケをしたり、ダンスをする中で人と心を通わせるのに国境は関係ないということに気づかされました。またボランティアというものがどういったものか身をもって体験できました。そういう意味でRASAに参加できたことは私にとって大変意義のあるものであったと思います。この17日間は本当に充実したものでした。しかし悔いもあります。前述したように私は熱を出してしまいました。くしくもその日はホストがお別れパーティーのようなものを催してくれる日でした。そのパーティーは近所の人たちも集まり、なかなかの規模になっていたと思います。そんなみんなの楽しそうな声が聞こえる中、眠れるわけも無くただ唇かみしめていたことです。でもみんなが心配して来てくれたことはとても嬉しかったです。あと、そんなエピソードと引き合いに出すにはインパクトも欠けますが、最後泊まったホテルにケースに巻くバンドと一番の喜ばれるであろう土産を忘れてしまったことが心残りです。

最後にこのRASAで皆さんに出会えてよかったです。皆さんのおかげで一生忘れられない思い出ができました。関係者の皆様にも色々迷惑かけたと思いますが、本当にありがとうございました。RASA最高です!!

I.Kさん RASAに参加して

        今回のRASAに参加したのは、初めは先輩から話を聞いて純粋に楽しそうとか、行ったら成長できるだろうなとかすごく単純な理由からで、前々からボランティアには興味はあったものの、なかなか踏み出せずにいたので大学に入ったしちょっとここで踏み出してみよう!と思い参加しました。しかし決意はしたものの、いざ本当に行くのかって考えたときに、こんな普段何も考えてなくて、フィリピンのことも何も知らない私が本当にボランティアに行っていいのかすごく悩んでいて、申し込みを済まして手続きし終えた後もほんとにぎりぎりまで行くか悩んでいました。だけど実際に参加して、一緒に参加したメンバーの話を聞いたり、日本とは全く違った生活環境の中で、しかも英語でしかコミュニケーションをとることができないホストファミリーの人と過ごしたり、実際にフィリピンに行って、ほんとに素敵な体験をたくさんすることができました。普段あんなにたくさんの子どもたちに囲まれて過ごすことがないので正直とまどうこともたくさんありましたが、みんな人懐っこくてとても楽しい時間を過ごすことができました。1度つじかなちゃんのお父さんのジプニーに乗せてもらって近くに住む親戚のおうちに遊びにいかせてもらったのですが、私たちがステイしていたとことそんなに離れていないのに生活環境ががらっと変わって、ほんとに薄暗い中で生活していて、こんな小さなエリアの中でもこんなに違いがあるのだって思ってすごい衝撃を受けて忘れられません。ご飯も衝撃でした。行く前からご飯がたくさん出るのは聞いていたけど、ほんとに想像以上の量で、だけどすっごくおいしくて、毎日おなかいっぱい食べていました。そしたら5kg太りました。今でもまだ体重が戻らなくてほんとに困っています。だけどほんとにおいしかったです。フィリピンに行く前と帰ってきた後と、フィリピンに対するイメージが変わりました。きっと私がみたフィリピンはほんの一部だし、うまく言えないけれどとにかくイメージがほんとに変わりました。やっぱり何でも自分の目で見てかないとって思いました。あとは、RASAのみんなに出会えてほんとによかったです!あかねとも話してたけどほんとに今年のRASAに行けてよかったって思います。RASA行ってなかったら同じ一宮に住んでるみくちゃんとゆうたくんにも会えてなかったんだろうなって思うとなんか変な感じ!みんなに出会うことができてほんとに嬉しいです!これからも仲良くしてください! RASAにほんとに感謝してます。みんな大好きです!!!

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